国史跡旧豊宮崎文庫とオヤネザクラの一般公開 2018 #2

2018年03月31日(土) 国史跡旧豊宮崎文庫とオヤネザクラの一般公開 2018 #2 (徒歩)

先週に引き続き、今週もオヤネザクラを愛でるため、期間限定で一般公開されていた国史跡旧豊宮崎文庫を訪れた。

【参考】

 

実は、今回の訪問にはオヤネザクラの鑑賞に加え、もうひとつの目的があった。それは旧豊宮崎文庫に残されている門のくぐり抜けのためだった。今日は門が開かれると聞いたので何としてでもくぐりたいと思っていたから・・・。 こちらの入口から旧豊宮崎文庫へ入ると

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

例の門の付近にはたくさんの人が集まっていた。

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

こちらは市天然記念物に指定されているオヤネザクラ、二本のうちの一本。

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

扉が開かれた門をくぐり抜けると門の正面からのパチリ。

 

一般公開に際し開かれた門(国史跡旧豊宮崎文庫)

一般公開に際し開かれた門(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

こちらも市天然記念物に指定されたもう一本のオヤネザクラ。先週と比べると際立ってピンク色になっている。(先週は真っ白だったのに)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

2018年03月25日時点

門と土塀とオヤネザクラ(国史跡旧豊宮崎文庫)

門と土塀とオヤネザクラ(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

現地での説明会は繰り返し開始されたので、私も聴衆のひとりとなった。伊勢市の職員らから旧豊宮崎文庫についてさらにはオヤネザクラについての説明があり、最後に樹木医である中村昌幸さんから

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

オヤネザクラ(お屋根桜)の起源については豊宮崎文庫の創設者である出口延佳の家の屋根に生えていた説と外宮正殿の屋根に自然に根付いた説とがあり、昭和3年に山桜の新種として発表された。

一時期、豊宮崎文庫のオヤネザクラは絶滅したと思われたが、昭和55年4月15日の朝日新聞にあるように4本のオヤネザクラが見つかり、今は2本が市天然記念物に指定されている。しかし、どうしてオヤネアクラが4本残っていると判断したのかその根拠は不明である。

また、市天然記念物として残されたオヤネザクラは花の色など、その掛け合わせ(山桜とオオシマザクラなど)具合が異なり、全く同じものではない。このことから起源に関する先のふたつの説は両方とも正しいかもしれない? 現時点では調査中なので・・・

なお、オヤネザクラの特徴としては花の色は最初白色だが徐々にピンク色になり、花と共に葉が成長する。門の近くにあるオヤネザクラには花の色が濃い部分と葉がいっぱい出ている部分があるがどちらが元気だろうか?実は葉が出ている方が元気で、たとえ花の色が濃くても葉が少ない部分は元気ではない証拠である。

また、桜は自分自身では交配しないため、このままであれば周囲の桜との掛け合わせが進むだろう。

などなど・・・

 

興味深い説明があった。

 

先の説明によると こちらは元気が無い部分で、

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

こちらは元気がある部分だ。

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

その後、個別の質問で桜の寿命について尋ねたところ現在では株年齢と幹年齢という二種類の年齢で説明されるそうだ。株からは新しい目が出てどんどん別の幹が成長する。たとえ一本の幹が80年から100年で朽ち果てても同じ株から生まれた別の幹が生きている限り株年齢は歳を重ねる。つまり、種類によっても異なるが例えば幹年齢が80歳〜100歳だとしても株年齢は別のすべての幹が途絶えない限り、どんどん年齢を加算していく。半永遠かも知れない。

また、旧豊宮崎文庫のオヤネザクラは二本と記されている記述について尋ねたところ市天然記念物は二本だが、この敷地内には他にも何本かのオヤネザクラが生えているとのこと。

 

私が気になっていたこの一本も市天然記念物ではないがオヤネザクラだ。

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

オヤネザクラの一般公開(国史跡旧豊宮崎文庫)

 

昭和初期の頃、旧豊宮崎文庫はオヤネザクラの園であったようで、伊勢市はその再興を考えているそうだ。

それなら、オヤネザクラと共に伊勢市郷土資料館も再興してほしい!

 

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