2018年01月07日(日) 山田産土八社ほか巡り (徒歩)
伊勢市に鎮座する山田産土神社とは上社・坂社・藤社・今社・須原大社・茜社・世木神社・箕曲中松原神社の八社とされ藤社は現在、坂社に同座されている。なお、この時期になると各社では御神体とする獅子頭(御頭)を使用して御頭神事が斎行される。今回は年始の巡拝がてら御頭神事の予定等についてもチェックしてみようと思った。
なお、巡りの途中で山田産土八社のほかにも寄り道だらけの半日となった。山田産土八社は【 】で、お伊勢さん125社は【 】、それ以外は【 】でタイトルと付けた。
【高向大社】 高向大社–たかぶくたいしゃ–|三重県神社庁教化委員会
まずは御頭神事が国の重要無形民俗文化財に指定されている高向大社(伊勢市御薗町高向)を訪れた。
【参考】 御頭神事 文化遺産オンライン
今月の祭典予定はこちら。すでに終了していた。
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にも多数のリンクあり)
- 御頭神事(高向大社)- 打祭り、切り祓い(2015) 2015年02月14日
【宇須乃野神社、縣神社を同座】
続いて訪れたのは高向大社から社叢を望むことができ、歩いても数分の距離にある宇須乃野神社にお参りした。
【清野井庭神社】
この後、近鉄宮町駅付近で線路を越えると清野井庭神社へ向かった。到着するとこちらの清掃も担当されている知人が清掃の途中だった。お参りを終えると30分ほどの手を止めてしまった。新年も草奈伎神社にて斎行された歳旦祭、元始祭に参列されたそうで早朝の厳しい寒さについて語っていた。その他興味深い話が多数・・・。
昨年、御造替による御遷座を終えて終えているため殿舎等はまだまだ素木に近い状態である。
【参考】 御遷座の記録(次の記事にも多数のリンクあり)
- 御遷座を終え古殿が姿を消した清野井庭神社(豊受大神宮 摂社) 2017年10月14日
【草奈伎神社】
続いては清野井庭神社から数分以内にあり、先ほどの話に登場した草奈伎神社にお参り。草奈伎神社は豊受大神宮(外宮)の第一摂社であるため現地で斎行される祭典の数が多い。
こちらは大修繕により御遷座を終えている。
【参考】 御遷座の記録(次の記事にも多数のリンクあり)
- 昨夕に御遷座を終えた草奈伎神社と仮殿遷座を終えた大間国生神社(ともに豊受大神宮 摂社) 2016年10月07日
【大間国生神社】
続いては同じ社地に鎮座する大間国生神社へ。
【参考】 御遷座の記録(次の記事にも多数のリンクあり)
- 御遷座の後、雨儀廊が取り外された大間国生神社(豊受大神宮 摂社) 2016年12月03日
草奈伎神社および大間国生神社を後にするとJR参宮線山田上口を背にして歩いた。
するとこんな所で廣垣仐問屋と記されたガラス戸を見つけた。今も和傘を扱っているのだろうか。
さらに先へ進むと
【かさもりいなり法住院】
かさもりいなり法住院の前を通過。翌日の大祭の準備が進められていた。
その先で左方向へ進むと伊勢市立伊勢図書館の向かい側に鎮座する坂社を訪れた。今までは長〜い寄り道で、ここから本記事のタイトルにある山田産土八社を巡ることになった。
【坂社、藤社を同座】 坂社–さかのやしろ–|三重県神社庁教化委員会
図書館側からのパチリ。
鳥居脇には伊勢上座蛭子社で斎行される初えびす大祭の祭典看板が立てられていた。
鳥居をくぐると坂之森稲荷社の朱色の鳥居としめ飾り置場の文字が目に飛び込んできた。
左手にある手水舎の前を通り拝殿へ向かうとお参り。拝殿には「坂社」とともに「藤社」の扁額が掲げられている。
【参考】 御遷座の記録の一部(次の記事にも多数のリンクあり)
- 御遷座を終え次の二十年・・・、坂社(伊勢市八日市場町) 2016年10月30日
同じ境内地に鎮座する坂之森稲荷社および伊勢上座蛭子神社にもお参りを終えると
こちらの参道にて坂社を後にした。
【参考】 御頭神事の記録
【今社】 今社–いまのやしろ–|三重県神社庁教化委員会
続いては坂社の脇の道路を真っ直ぐに進んで伊勢高柳商店街アーケード入口付近に到着。この場所に鎮座するのは今社。
こちらでは
修繕により御遷座が執り行われた。
【参考】 御遷座の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 今社の御神遷『川原大祓の儀、本殿遷座祭』(伊勢市宮町) 2016年11月12日
- 清川稲荷大明神、天満宮の遷座祭(今社、伊勢市宮町) 2015年12月19日
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 祭典と舞越し(今社の御頭神事) 2013年02月11日
今社を背にすると伊勢高柳商店街のアーケードを左側へ進む。すると反対側の入口の先にはこれから向う須原大社の社叢が微かに望める。
【須原大社】 須原大社–すはらおおやしろ–|三重県神社庁教化委員会
須原大社は御遷座を終えたばかりなので大きな鳥居も素木の美しい状態である。
【参考】 御遷座の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 御遷座 川原大祓・遷座祭、須原大社(伊勢市一之木) 2017年10月21日
須原大社、並社、
さらに須原稲荷神社にお参りを終えると月夜見宮の前から外宮の北御門口へと通じる神路通を歩いた。
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 須原大社の御頭神事(伊勢市一之木) 動画あり 2014年02月11日
今日はまだ年始で参拝者も多いため、外宮には立ち寄らずにこちらを左へ折れた。
外宮前交差点で横断歩道を渡ると表参道口を後にして茜社へ向かった。
【茜社】 茜社–あこねやしろ–|三重県神社庁教化委員会
御木本道路側の参道を進むと途中で右へ折れて
勾玉池と休憩舎・せんぐう館を眺めることのできる側の参道を進んだ。
多数の鳥居をくぐり抜けてから手水を受けると目の前には茜社、お参り。
【参考】 御遷座の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 御遷座を終えた茜社・豊川茜稲荷神社・茜牛天神(伊勢市豊川町) 2017年11月25日
この後、豊川茜稲荷神社にも
茜牛天神にも。
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 御頭神事(茜社) 動画あり 2014年01月13日
茜社から外宮表参道口まで戻ると外宮参道を伊勢市駅方向へ歩き出した。その途中でパチリ。
途中、歩行者専用信号がある十字路で右方向へ進むと
伊勢駅前商店街を通り抜けた。
この先には世木神社が鎮座している。
【世木神社】 世木神社–せぎじんじゃ–|三重県神社庁教化委員会
こちらの鳥居をくぐると
左方向から巻くように世木神社の拝殿にたどり着く。
こちらでお参りを終えると
社務所前にこんなモノを見つけた。榊を「御自由にお持ち下さい。」と
三吉稲荷神社にもお参りを終えると世木神社を後にした。
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 御頭神事-祭典後の神社での舞い(世木神社) 動画あり 2014年01月11日
【箕曲中松原神社】 箕曲中松原神社–みのなかまつばらじんじゃ–|三重県神社庁教化委員会
今回最後に訪れたのは宇治山田駅前に鎮座する箕曲中松原神社だった。
こちらにのみ、御頭神事の案内が掲示されていた。 1月14日(日)
お参りを終えると
社務所の前付近から御神木を眺めた。
【参考】 御頭神事の記録の一部
- 御頭神事(箕曲中松原神社) 2013年01月13日
なお、残りの一社である上社(伊勢市辻久留)については先日お参りしたので今回は割愛した。
【上社】 上社–かみやしろ–|三重県神社庁教化委員会
【参考】 御遷座の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 御頭神事(上社) 2015 (七起の舞、全段の動画あり) 2015年01月12日
【参考】 御頭神事の記録の一部(次の記事にもリンクあり)
- 昨夜に御遷座を終えた上社(伊勢市辻久留) 2016年10月23日
今回、御頭神事の情報を得られたのは箕曲中松原神社のみであったが、過去の御頭神事の記録と御遷座の様子をまとめて見たところ、ここ数年で山田産土八社の多くは御遷座を迎え大きな変化があったことが確認できた。今後は世木神社、箕曲中松原神社の御遷座について注意しておきたい。