2019年10月14日(祝・月) やっぱり面白いNTT電柱番号板、大麻課の名残や知らない中谷坂・・・ (車、徒歩)
神御衣祭を拝観するために内宮へ向かう途中、桜ヶ丘団地を歩いているとこんなNTT電柱番号板を見かけた。
[大麻込1]
今どき「大麻」とは気になるワードではあるが種明かしは後ほどとし、さらに気になるNTT電柱番号板へ。
桜ヶ丘団地から古市街道へ出ると牛谷坂をくだった。
半分以上も下った辺りで、次にはこちらのNTT電柱番号板を見つけた。
これはどう見ても
[中谷坂分1]
だった。牛谷坂は中谷坂と呼ばれたことがあるのだろうか?
この電柱は西山医院の近くのもの。
その先を追いかけてみたかったが、今日が時間がなかったので後日のお楽しみに。
さらに下れば宇治惣門跡付近は
[緑ヶ丘幹20]
となっていた。
続いては、内宮を訪れてからの帰り道。
今後は牛谷坂を上ると、
両宮参拝碑付近の電柱には
[緑ヶ丘幹13]
があり、
[緑ヶ丘幹11]
と緑ヶ丘が続く。[緑ヶ丘幹]は牛谷坂の上から下へと番号が増えている。
その幹線はここで直角に折れて古市街道を離れていった。
この[緑ヶ丘幹]が古市街道から離れていった場所の近くにあるのが神宮司廳頒布部である。こちらが文頭へ戻る重要な鍵となる。
神宮司廳頒布部入口の正面、古市街道沿いには
[桜木幹17]
があり、ここから[桜木]となるが
その先で右へ折れ、桜ヶ丘団地へ入ると
[桜ヶ丘幹1]
[桜ヶ丘幹2]
と[桜ヶ丘]が続く。
しかし、[桜ヶ丘]は直進せずに、ここで左へと折れ曲がり坂を下っていった。
直進の先にあるのは、なんと文頭に示した
[大麻込1]
である。
ここは神宮司廳頒布部の敷地に接する場所。
さらにその先には
[大麻込1 直1]
があり、ここから引き込まれているようだ。
そのため、その先は[大麻]ではなく、
[五十鈴川基地込1]
となっていた。
ここで最初の[大麻]に戻ると、なぜに[大麻]なのか?
それは、伊勢神宮の神札(おふだ)は神宮大麻と呼ばれ、かつては神宮司廳頒布部が大麻課であり、この場所が「たいまか」と呼ばれていたことに起因すると思われる。
そのことは神宮司廳から発行されている次の資料にも記されている。
〜 第一奉製所は伊勢の方ならよくご存知の猿田彦神社の方から牛谷坂(うしたにざか)を登りきった古市街道沿いにあります。古くから伊勢にお住まいの方は今でも大麻課(たいまか)と呼ぶ方が大勢見えます。昭和 48 年に頒布部と改称されましたが、それ以前は大麻課と云っておりました。 〜
【引用】 神宮公益事業報告書 平成27年度 神宮司庁 (PDF) より
そんな歴史が二枚の電柱番号板に残されているのだ。
やっぱり電柱番号板は面白い。