はじめて訪れた「書画古本めいわ」(多気郡明和町竹川)

2018年05月12日(土) はじめて訪れた「書画古本めいわ」(多気郡明和町竹川) (車、徒歩)

河邊七種神社の古文書の会でのくずし字勉強会を終えると講師である千枝大志さんに連れられて訪れたのは「書画古本めいわ」だった。

伊勢市内から度会橋で宮川を越えると県道37号を走り、明和町にある神宮土器調製所を過ぎた先、金剛坂交差点を右へ折れた。車一台が何とか通れる細い路地を進むとその途中にこちらの建物がある。

ここが「書画古本めいわ」だった。

「書画古本めいわ」(多気郡明和町竹川)

「書画古本めいわ」(多気郡明和町竹川)

 

千枝さんが自信を持って山田の「御師」は「おんし」と読むと言えるのはとある古文書に振られていたルビを見つけたからである。その古文書を手に入れたのが「書画古本めいわ」だった。千枝さんはその他にも多数の古文書などをこちらで買い求めている。本日も大学での講義のために身銭を切って教材としての古物を求めにやってきた。

建物へ入るとすでに入口付近から箱入の掛軸が無造作な雰囲気で積み上げられていた。また、棚のフレームはかなり曲がっていて今にも倒れそうだったが、ご主人の田中さんは「大丈夫、今まで倒れたことはないから。微妙にバランスを保っている。」とお構いなしの様子だった。

ここは店名にあるように当初は古本を扱っていたが、現在は掛軸や書画等へと扱いの中心が移っているそうだ。田中さんからは店を立ち上げた理由や現在に至るまでの経緯、さらには運営方針などを伺った。最近は丸くなったと言われるそうだ。また年金暮らしなので「それほど儲けなくてもいい」など今までの苦労も笑いに変えてしまうマイペースな方で、家庭教師として教えればかならず志望校に合格させたり、切手に関しては深い知識をもっていたり、囲碁を教えたりと、凡人の私にとっては別世界にいるような方だった。

混沌とした商品のるつぼに押し込まれた私は、ソフトクリームを頂いただけで何も求めずにこの場を後にした。千枝さんは教材として数点を買い求めていたが・・・。

知識がある人にとっては宝の山なのだろう。私は修行が必要だ。

 

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