2020年03月04日(水) 御塩焼固が始まる朝、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) (車、徒歩)
今年も御塩焼固の時期がやってきた。昨年の夏に鹹水から作られた荒塩は御塩殿の裏にある御塩倉で保管されている。その荒塩が三角垂の土器に詰められ御塩殿の竈で焼き固められると堅塩になる。これが神饌となり、修祓にも使用される御塩である。
御塩殿神社にある御塩殿では、本日より5日間で100個の堅塩が奉製される。
【参考】 神宮の御塩づくりの流れ はこの記事にリンクあり
- 御塩焼固(御塩殿)2017年03月 2017年03月04日
初日の朝には竈に火を入れるため神職が忌火を鑽り、その後に御塩焼固が開始される。
本日は平日。火鑽りはいつも9時前後とのことなので拝見することはできないが、御塩焼固を奉仕する喜多井さんにご挨拶するだけでもと思い、出勤前に御塩殿神社を訪れたのだった。
御塩殿神社へは久しぶりだったのでお参りを終えると殿舎の裏手にある御塩焼所(鹹水から荒塩を奉製する場所)へ向かった。
砂地の小経を進むと視線の先には春らしさが漂っていた。
こんなところに寒緋桜が咲いていた。
さらに進むと
椿の花までが私を迎えてくれた。
こちらが御塩焼所と御塩汲入所。昨年の夏を思い出す。
【参考】
- 御塩焼所での荒塩奉製(御塩焼き)、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) 2019年07月30日
こちらは二見浦海岸に面した出入口で、扉が開かれるには年に数えるほどだ。
しばらくすると、日課で境内を掃き清めている喜多井さんが御塩焼所の方まで・・・
さらに・・・。
御塩殿の前まで戻った頃にはそろそろタイムリミットが迫っていた。(遅刻してしまう)
喜多井さんにも、御塩焼固を奉拝に来ていた知人たちにも挨拶を終えると
御塩殿の中を確認してからこの場を後にすることにした。竈の上には荒塩を詰める土器の前に火鑽具が用意されていた。(ああ、火鑽りを拝見したかった・・・)
過去の火鑽り(最初のリンクにある)を思い出しなから、皆さんに別れを告げるとこの場を後にした。
土曜日には訪れることができるだろうか?