2020年01月12日(日) 企画展 『坂手島~島を支えた伝統の一本釣り』(海の博物館) (車、徒歩)
「海の博物館」の特別展示室では
企画展『坂手島~島を支えた伝統の一本釣り』が、2019年12月7日(土)~ 2020年3月31日(火)の会期で開催されている。
展示会場へ入ると
館長による「〜開催によせて」が掲示されていた。
企画展「坂手島 -島を支えた伝統の一本釣り- 」開催によせて
一本釣漁が古くから盛んだった坂手島には、「村一番の名人漁師の藤九郎おじ」が「お殿さん」から、鳥羽の海のどこででも坂手の漁師が釣漁をすることを許された、昔ばなしが伝わっています。「お殿さん」は、慶長5(1600)年まで領主だった九鬼嘉隆のことであることがわかっていて、以来400年、坂手の漁師たちは鳥羽の海で平成の時代まで、さまざまな釣漁で魚をとり、島で生活を続けてきました。坂手島の伝統の一本釣の歴史や使われていた漁具などを残そうと活動を始めた「坂手郷土資料保存会」は、昭和51年(1976)年1月1日〜3日にかけて、坂手公民館で「一本釣りの伝統に生きる 坂手の漁具展」を開催しました。その時のあいさつ文には「〜前文略〜この漁具類も島から消えかかっている。ここ数年でほとんどなくなってしまうのではないだろうか。20年もすれば、どのような漁具を使って漁をしていたのか、わからなくなってしまうと思う。祖先が使ってきた漁具を、なるべく多く島に残したい。これが私たちの願いである。」と明記して「祖先の使ってきた漁具を残そう」と島の人々に呼びかけました。
平成元(1989)年6月、海の博物館に文化財収蔵庫が完成したのを機に、平成2(1990)年4月、坂手郷土資料保存会が収集・保管していた「坂手の漁撈用具」(1700点余りの資料)が海の博物館に寄贈され、文化財収蔵庫で保管することになりました。寄贈を受けてから30年が経った今年、坂手島の人々から直接寄贈を受けた資料、島の風景や人々の営みなどを写し記録した古写真を加えて「坂手島」を紹介する企画展「坂手島 -島を支えた伝統の一本釣り- 」を開催することにしました。
坂手島に暮らす人々の姿、手作りのさまざまな漁具に活かされている知恵や工夫、操業の安全や豊漁を祈り願う、御札、御守など、今では観ることができない一本釣漁で支えられていた「坂手島」をご覧ください。
令和元年12月吉日
鳥羽市立海の博物館 館長
そして最初に目に入ったのがこちらの絵図。このような絵図は魅力的である。
地元の方だろうか、展示写真を観ながら話が盛り上がっている様子だった。
漁具などが多数展示されているなか
私にとって興味深かったのは種類が豊富な御守・神札類だった。
二見町の姫宮稲荷は、稲荷講でも名前が出てくる。
金刀比羅宮鳥羽分社や世義寺、
さらには鳥羽の大山祗神社。その上には
天照皇大神宮の小さな御守(私もこのサイズの内宮、外宮の御守を専用のお守り袋に入れている。)
などなど様々な神社仏閣のものである。
最後に、注目の2つ目は、海女が冬の仕事着とした「ドンザ」。
まず意匠が素晴らしさ。さらに、丁寧は仕上がりに感動だ。