2020年03月12日(木) 諸祭儀の後、御遷座を終えた高河原神社(豊受大神宮 摂社) (車、徒歩)
ついにこの日がやってきた。本日は高河原神社(豊受大神宮 摂社)が御遷座される(た)。
園相神社が御遷座を終えたのに気づいてから神宮の摂社・末社の御造替や大修繕を見つけてきた。
【参考】
- 神宮式年遷宮 遷御、遷座の記録 | 神宮巡々3
しかしながらいまだかつて遷御を拝観したことがなかった。それは摂社末社の御遷座に関連する諸祭儀が常に平日に斎行されるからである。
今回は、行政が指導する「働き方改革」が私の追い風となってくれた。3月中にあと2日の有給休暇を取得して欲しいと会社から勧告を受けたからだった。祭典を理由に有給休暇を取得することはしないと決めていたが、会社からのお願いなので、その縛りは外して本日ここに立つことができたのだった。神宮に関連する遷御を拝観するのは最初で最後かもしれない。(地域の産土社の遷御なら両手では足りないほど拝観しているのだが・・・)
午後1時過ぎ、高河原神社が宮域内に鎮座する月夜見宮を訪れた。
こちらが高河原神社の新しい殿舎である。
宿衛屋で確認したところ午後2時を過ぎての斎行とのことだったので、近辺を散策してから戻ってきた。
すると高河原神社への参道へは立入禁止となっていた。
時間を掛けて祭典の準備が進められると
本日の諸祭儀の次第は、杵築祭・後鎮祭、その後に川原大祓・遷御であった。杵築祭・後鎮祭は写真撮影できたが、川原大祓・遷御については撮影禁止となった。川原大祓のみであれば大丈夫なのだが遷御と連続での斎行となったために禁止されたのだろう。なお、御飾はいつに執り行なわれたのは?
杵築祭・後鎮祭については長由介神社(滝原宮 所管社)にて拝観したことがあるため、その解説等についてはその記録に譲ることとし、ここでは写真のみを紹介しよう。
【参考】
- 初めて拝観した所管社の遷宮諸祭儀(瀧原宮所管社 若宮神社、長由介神社ほか) 2014年11月08日
午後2時40分頃になると杵築祭・後鎮祭が開始された。
【杵築祭】
【後鎮祭】
午後3時頃、杵築祭・後鎮祭が終了となった。
この後、しばらく準備等が進められた。
川原大祓・遷御の開始は午後4時50分であったが、その前に十分な時間を取ってリハーサルが実施された。高河原神社では月夜見宮奉賛会の方々が出仕として威儀物等の所役として奉仕された。
川原大祓・遷御の祭儀に慣れない方々への説明と
リハーサルが続いた。
定刻が近づくと
奉仕者が集まり、川原大祓・遷御が・・・
【川原大祓・遷御】
写真撮影は禁止だったので、写真はなし。
摂社の場合は地域の産土社と同様な雰囲気で祭儀が進められた。印象的なのは鶏鳴三声が「カケコー」ではなく「カケロー」だったこと。外宮(豊受大神宮)の摂社である。
【参考】 ご参考までに
- 今社の御神遷『川原大祓の儀、本殿遷座祭』(伊勢市宮町) 2016年11月12日
【御遷座を終えた高河原神社】
遷御を終え、しばしの後片付けを終えると待ち構えていた参拝者へと参道が開放された。
すべての参拝者が参拝を終えたのは参拝が停止となる午後6時に迫っていた。
明日は大御饌、奉幣にて御造替を終える。
次は・・・
【高河原神社(豊受大神宮 摂社)のご遷座まで】
- 御造替はまだ始まっていなかった高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年01月19日
- 御造替が開始された高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年02月01日
- すでに殿舎が建ち上がっていた高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年02月08日
- 殿舎の屋根工事を終え足場が外される高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年02月15日
- 簀屋根が取り外され新しい殿舎が姿を現した高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年02月23日
- 新しい社殿の前には未だ鳥居が立たない高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年02月29日
- 鳥居が建てられていた高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年03月04日
- 新しい社号札が立てられた高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年03月07日
- 上棟祭の朝、新しい社殿の屋根には雁股矢と鏑矢、高河原神社(豊受大神宮 摂社) 2020年03月11日