【紹介】神宮司庁広報室の編・著による広報誌『図解 伊勢神宮』(小学館)は用語とそのルビも魅力的

2020年04月19日(日) 【紹介】神宮司庁広報室の編・著による広報誌『図解 伊勢神宮』(小学館)は用語とそのルビも魅力的

4月15日、神宮司庁広報室の編・著による広報誌『図解 伊勢神宮』が小学館より出版された。

広報誌『図解 伊勢神宮』(小学館)

広報誌『図解 伊勢神宮』(小学館)

 

本誌の目次等については神宮のホームページに紹介されている。

【参考】

 

ざっと目を通し印象的で魅力的だったことは多くの漢字にルビが振られていることだった。神宮の用語は特別なものが多いし読み方にも特徴がある。そのため、用語がわからないことが多いし、用語がわかっても漢字を見ただけでは読み方がわからず、口にすることができない言葉もある。

本誌により多くの用語の存在とその読み方が明らかになる。表紙に巻かれた帯には次のように記されている。

奉祝 令和

神宮司庁広報室の神職たちが
執筆・編集した
初めての「神宮」読本

すっきりわかるオールカラー写真・イラスト・図版が満載!

 

まさに神宮のバイブル(神宮的にどう表現すればいいのだろうか)である。

いや、神宮「読本」でいいか。とにかく、この一冊で多くのことが解決されるだろう。

 

私にとっては祭典調度品や神宮神職の装束についても詳細に説明されていることが魅力的である。

神宮衛士に教えていただいた松明の読み方「しょうみょう」や知人から教えていただいた油単(ゆたん)が当たり前のように紹介されている。知るのに苦労した記憶があるが、これだけあっさりと紹介されていると何とも不思議な感覚だ。伊勢志摩サミットが開催された前年の年末頃から神宮の広報は大幅に変化した。

 

拙ブログ「神宮巡々」では次の記事に、神宮がホームページをリニューアルしそれと同時に公式フェイスブックおよびインスタグラムページを開設したことなどを紹介した記事をまとめている。

【参考】

 

話を元に戻し、本誌を拝読していると初めての「神宮」読本が神宮自体から情報発信されたことに新鮮さを感じるとともに、伝統は変化することにより後世へ伝えられることを実感している。

内宮々域内でのスピーカーを利用した呼び出しについて賛同できないが、今回のような変化は大いに歓迎したい。

 

伝統は変化することにより受け継げられる。本質を見失わなければ・・・

 

なお、本誌を読み込めばさらに疑問が出てくるだろう。

「図解 伊勢神宮」の第2弾を期待したい。

 

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