一色神社前の掲示板(伊勢市一色町)で思い出した【鶴松】と【五十鈴川用水】

2021年09月11日(土) 一色神社前の掲示板(伊勢市一色町)で思い出した【鶴松】と【五十鈴川用水】 (車、徒歩)

一色神社(伊勢市一色町)を訪れた際、神社前にある掲示板にて、次の案内を見つけた。

「鶴松水路通水打切りのお知らせ」(一色神社前の掲示板)

「鶴松水路通水打切りのお知らせ」(一色神社前の掲示板)

 

令和3年8月吉日
鶴松耕作者 各位

鶴松水路通水打切りのお知らせ

残暑の候、平素は一色農業土木事業に深い理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて表題の件、4月から行ってきました鹿海からの五十鈴川用水”通水の打切り”を、下記の通り行いますので、耕作者の方々、今一度、給水口、排水口等の点検・管理をよろしくお願いいたします。
4月からの長期に渡る、ご協力たいへんありがとうございました。 排水路の堰板を撤去します。

《記》
◎鶴松水路の通水打切り日  8月15日(日)から
以上

 

これは、農業用水の通水を終了するお知らせだが、私が気になったのは次のキーワードだった。
【鶴松】と【五十鈴川用水】

 

【鶴松】 といえば
鶴松新田耕地整理碑を目指して歩いた時の記事を思い出す。

 

鶴松新田耕地整理碑付近で見かけた説明板

鶴松田についての説明板(伊勢市一色町)

鶴松田についての説明板(伊勢市一色町)

 

には、次のように説明されていた。

鶴松田について
この鶴松地区は、江戸時代初期まで、塩田だった浜田との間に流れる中川(ナカゴ)を隔てて、葦の生い茂る広大な荒地でした。
その当時、田地の少なかった一色村は、この地を農地(田)にすることにしました。
しかし、神宮の所領であったこの地の開発は容易ではなく開発願いを出してから紆余曲折、「鹿海用水・一色溝」の工事も含めて、万治二年(1659)から、天和二年(1682)にわたる長期間をようしました。
また、開発後も、その頃は入り江のようになっていた汐合川(現五十鈴川)の決壊・氾濫に悩まされ、田を守るために先人達は非常に苦労を重ねました。
大正二年(1913)から同五年(1916)にかけて中川を埋め立て、併合するとともに、大規模な耕地整理をしました。
鶴松田を横断する四二号線道路は、昭和五三年(1978)の開通です。
「ツルマツ」の名称は古くから汐合川(現五十鈴川)の堤に自生していた松林に鶴が飛来した光景を言い伝えたものと思われます。

 

この時にはやり過ごしていたが、今は新田開発についてとても気になる。

伊勢市史を確認すると紆余曲折については次のように記されていた。

鶴松新田は『旧高旧領取調帳』のみに村高506石余で載っている。この新田については、八木但馬守宗直が山田奉行のとき(万治二年[1659]〜寛文五年[1665])、一色村と通村が鶴松浜の荒地の所有をめぐって争いとなったものの、双方の言い分が曖昧であったため、山田奉行がこの荒地を没収し、次の奉行桑山丹後守貞政がここを新田にしたといういきさつがある。そしてこの鶴松新田は天和二年(1682)一色村の人が耕作をし、年貢を上納することになったが、神領内ということで年貢米は山田三方に納入された。しかしこの年貢米は主に神宮の式年遷宮の費用支弁に貯えられ、使用の際も奉行の許可が必要であった。鶴松新田の年貢は一色村から山田三方に納められたが、この年貢は一般の近世村落と同様で、神領の負担とは方法が相違しているし、土地はそもそも幕府のものであった。そこで維新に際しては幕領とみなされたものである。

【引用】 <伊勢市史 第三巻 近世編 第一章 支配のわくぐみ 第一節 江戸幕府と伊勢地域 「旧旧高旧領取調帳」にみる幕領 P.66> より

宇治山田市史をも確認すると、この内容は宇治山田市史からの転記だった。(元史料には当たれてはいない。)

 

鶴松の語源についても調べたが、史料を見つけることはできなかった。

説明板にある「松林に鶴」も妥当だと思えるが・・・

 

鶴松(浜)新田については、まだまだ調べることが多い。

大切戸(おおきれど)の月の輪堤
戸部の神
中堤

など

まずは、龍田善樹さんの著作『島から町への物語 わが郷土「一色伝」』を読んでみよう。

図書館にしかなさそうなので、緊急事態宣言が解除されてからになるか。

 

 

【五十鈴川用水】については、次の記事を思い出す。

 

この時の調査は中途半端に終わってしまい、取水口である「木出頭首工」にも、JR参宮線 内宮踏切付近から下流側にある通町、一色町の用水のルートをも確認できなかった。

コロナが去ったら思う存分に歩いてみよう。

 

新型コロナよ、早く収束してくれ!

 

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