夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

2019年06月30日(日) 夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊) (車、徒歩)

本日、6月30日は夏越の大祓として、全国各地の神社で大祓が斎行される。また、この大祓では、茅の輪をくぐることにより心身を清め、災厄を祓い、無病息災を祈願するために茅の輪が立てられるところも多い。

この「茅の輪くぐり」は蘇民将来伝説にもとづくとされている。

一方で、伊勢地方では同じく蘇民将来伝説にもとづき「蘇民将来子孫家門」と記した門符を取り付けたしめ縄が一年を通して玄関に掛けられている。

【参考】

このように一年中、茅の輪を玄関に掛けているに等しい伊勢の地で、なぜに「茅の輪くぐり」がなされるのか? そんな疑問をいだきつつも「茅の輪」には惹かれてしまう。

 

こんな伊勢市内で、夏越の大祓に際して茅の輪を立てる神社としては、二見興玉神社(二見町)、今社(宮町)、船江上社(船江)があることを知っていたが、他にもあるだろう・・・

ネットで調べるとこれら三社の他に、高羽江社(東豊浜町)、日保見山八幡宮(大湊)、世木神社(吹上)、宇治神社(宇治今在家町)などでも茅の輪が設置されることがわかった。

 

すべてを巡ってみたいが、この蒸し暑さと今にも降り出しそうな空模様。

まずは我が家から最も近い日保見山八幡宮(大湊)を訪れた。参道を進むと弥栄の松の先、

弥栄の松と茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

弥栄の松と茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

鳥居、常夜灯の前に茅の輪が立てられていた。

夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

その左側にはくぐり方を示す絵が

茅の輪のくぐり方の説明書き、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

茅の輪のくぐり方の説明書き、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

右側には説明書きが掲示されていた。

「茅の輪」くぐりの説明、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

「茅の輪」くぐりの説明、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

「茅の輪(ちのわ)」くぐり
茅の輪を左・右・左とくぐりながら「水無月の夏越の祓いする人は千歳の命のぶとゆうなり・蘇民将来・蘇民将来」と唱えながらお参りし祓所の大神のご神威により安全と万福招来を祈願します。

 

また、常夜燈の後ろにある掲示板には次の案内「夏越の祓」が貼られていた。

「夏越の祓」の掲示、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

「夏越の祓」の掲示、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

祭典はまだ斎行されていなかったので、本日も茅の輪を潜らずに参道を進んだ。手水を受けてから

日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

拝殿へ進むとお参り。

日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

賽銭箱の上には大祓の形代用紙と筆記用具が置かれていた。

賽銭箱の上に置かれた大祓の形代用紙、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

賽銭箱の上に置かれた大祓の形代用紙、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

お参りを終えてから振り返ると参道の先には茅の輪。

拝殿前から望む茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

拝殿前から望む茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

こちらの茅の輪は15名の氏子総代が朝から茅を刈り取り、午後1時頃に完成したそうだ。

朝から刈られた茅と午後1時頃に完成した茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

朝から刈られた茅と午後1時頃に完成した茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

 

私が訪れた時にはできたてのホヤホヤだった。

夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)

夕刻に斎行される夏越の祓のために朝から作られた茅の輪、日保見山八幡宮(伊勢市大湊)大湊)

 

こちらの神社ではかなり前(いつからかは?)から茅の輪が立てられていたようだが一時期途絶え、10年前に再興してからは毎年立て、今にいたるとのことだった。

 

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