2018年12月30日(日) 大晦日に向けて榊巻が準備されていた松下社(伊勢市二見町松下) (車、徒歩)
松下社(伊勢市二見町松下)では榊巻と言われる次の風習がある。
松下社の風習 榊巻(さかきまき)
松下社には正殿の床下をはじめ、境内の十四ヶ所に、榊の枝を束ねて重ね、こんもりとした榊巻というものがある。榊は毎年巻き重ねていき、社の正殿が二十年毎に建て替えられる時に、榊巻も新しくなる。榊巻神事は十二月三十一日に行われ、当地方でも珍しい習わしである。
(松下社の栞により)
【参考】 榊巻について
- 松下社の榊巻(さかきまき) 2011年01月22日
- 松下社とボランティア 2010年12月04日
松下社でも伊勢神宮と同様に20年に一度、本殿が御造替される。その際に新たに木の杭に榊が巻かれる。その後、次の御造替までの大晦日には毎年、新しい榊を追加して束ね重ねる。年へ経れば榊巻が太くなる。
御造替(御遷座)の際に新たに榊巻が立てられた様子はこちら。
【参考】 御遷座の際に榊巻を新しく立てた時の記事
- 榊巻も新たに準備され今夜に御遷座を迎える松下社(伊勢市二見町松下) 2015年10月24日
本日は大晦日の前日であったが、何となく予感がしたので松下社を訪れてみた。
正面の参道へ進むと
手水所のしめ縄は新しく掛け替えられていた。
鳥居の榊も新しい。
鳥居をくぐると左側に鎮座する蘇民祠の御門のしめ縄も新しい。
その御門の前には無垢鹽草が供えられていた。
御垣の上から蘇民祠を眺めると祠に下にも目の前にも瑞々しい榊! これらの榊巻には新しい榊が重ねて束ねられていた。
先ほどくぐった鳥居を振り返るとその両脇に立てられている榊神も
新しい姿となっていた。蘇民祠側も
その向い側も。
拝殿へ進むと
本殿にてお参り。本殿にも新しいしめ縄が掛けられていた。
さらに本殿の左側の榊巻(2ヶ所)と
右側の榊巻も瑞々しくなっていた。
しかし、こちらと
こちらの榊巻は御遷座後に巻き重ねられた姿を残していた。これからこの上に新しい榊が巻かれる。榊巻は大晦日に斎行される神事だから、この二箇所を明日の神事に残しそれ以外はすでに準備されたのだろうか?
この2箇所は拝殿前の鳥居の両側に続く石垣の上にある。本殿正面の重要な場所だから神事で巻かれるのか?
明日にこれが巻かれるのだろう。(また、訪れたくなった。)
その他の榊巻は八幡さん。
山の神。
参道を戻ると本殿左側の榊巻を見上げてから
蘇民祠の前を戻って松下社を後にした。
鳥居を出ると右側へ・・・。松下社の社地に隣接する池の辺りにも榊巻が立てられている。
こちらの榊巻にも新しい榊が重ねて束ねられていた。
本殿の下の榊巻を確認することはできないが、14-1=13ヶ所を確認できただろうか? あれ1ヶ所足りない?
榊巻を数えるために松下社を訪れるのも面白い。