2020年08月05日(水) 御塩浜での採鹹作業(伊勢市二見町西) (車、徒歩)
日曜日に御塩浜を訪れたところ、採鹹作業に向け浜の砂をほぐすような作業が進められていた。
【参考】
- 採鹹作業が開始された?、御塩浜(伊勢市二見町西) 2020年08月02日
あれから3日後、今朝に御塩浜を訪れた。
4箇所にある沼井からは浜ぐわを使って散砂が掘り出されていた。
散砂は沼井の周囲に積まれ
その多くは浜ぐわで御塩浜の隅々にへまかれた。(この作業は 浜をひろげる[撒砂])
沼井から散砂を掘り出す作業は続けられる。
沼井の周囲には掘り出された砂を使って土手が作られる。
その後も浜はひろげられた。
神宮司庁が発行する神宮広報シリーズ(三)「神宮の御塩」によると、採鹹作業(浜をおろす)は次の手順で進められる。
- 沼井掘り(沼井から「藻垂れ」を汲み取り、砂を掘り出す)
- 浜をひろげる(浜ぐわで掘り出した砂を御塩浜全体に均一にまく)
- 浜をかえす(天日による乾燥を助けるため、砂かきで砂をかき起こす)
- 浜をよせる(天日で乾燥された砂を沼井に集め、平らに均す)
- 潮をおそう(沼井の砂に「藻垂れ」次に「海水」を注ぐ)
- 採鹹(沼井の下穴に溜まった鹹水(砂の塩分が溶出された塩分濃度の高い海水)を「潮たご」で運び出し樽に詰める)
本日は、「沼井掘り」と「浜をひろげる」の作業を拝観した。「浜をかえす」作業は目にしたことはないが、「浜をよせる」「潮をおそう」「採鹹」作業については拝観したことがあるので紹介しておこう。
【参考】
- 御塩浜にて「浜をよせる」・「潮をおそう」(伊勢市二見町西) 2016年07月31日
- 採鹹作業(御塩浜) 2011年07月25日
- 採鹹作業(御塩浜) 2012年07月19日
また、現在の状況、朝の時点で鹹水を詰める樽は置かれていなかった。( 2020.08.07訂正 )2本が置かれていた。 例年で30から40本、昨年は鹹水を採取できなかったから今年はかなりの量が必要になるだろう。
しばらく採鹹作業が続けられることだろう。