2018年02月03日(土) 狐の嫁入り道中行列、海山道神社(四日市市海山道町) (近鉄、徒歩)
四日市市海山道町、近鉄海山道駅前に鎮座する海山道神社。こちらの神社は洲﨑濵宮神明神社の境内社であるが海山道神社の方が有名となり、「みやまどさん」と呼ばれているそうだ。
海山道神社は開運稲荷とされ、節分祭には厄払行事として次の「狐の嫁入り神事」が執り行われる。
この神事は毎年節分の日におこなわれ、『追儺の鬼はらい』として当神社に古くから伝わる厄祓行事です。当神社の神使、福徳家の娘狐福子が、神使の総本家、助四郎家の小狐助太郎のもとへお嫁入りする・・・・・という道中を新郎新婦はもとより、仲人・親族も正装し再現するものです。神使狐の面と婚礼衣装を着付けた狐の新郎新婦は、赤鬼・青鬼の先導で、嫁入り道具や笛・太鼓の楽人等と共に行列をなし賑やかに練り歩きます。狐の夫婦は境内を一周して特設舞台に上がり、三三九度の盃を交わした後、祝儀袋に入った福餅や福豆を参拝者にまかれます。この狐のカップルは毎年、氏子区域の厄年にあたる方の中から選ばれます。
以前から狐の嫁入り道中行列を体感したいと思っていたし、今年はお稲荷さんに目覚めてしまったので、今年こそはこの道中行列を体感するために海山道神社を訪れた。
こちらが洲﨑濵宮神明神社。
皇大神宮遙拝標の先、
こちらが海山道神社の参道となる。多数の鳥居をくぐり抜けると
その先に建つのが海山道神社の拝殿であり、こちら(洲﨑濵宮神明神社)の境内には多数の境内社がまつられている。
私が参拝を終えてからしばらくすると14時からの福豆まきが行われた。土曜日のためいつもに増して参拝者が多いとのこと。また厄除けの豆まきと同時に景品が当たる福くじも撒かれるため皆さんかなり積極的に参加している様子だった。
狐の嫁入り神事の内容を確認すると、道中行列として洲﨑濵宮神明神社前で新郎と新婦が合流する(新婦は海山道神社の参道入口付近のお宅より出発、その他新郎らは洲﨑濵宮神明神社から)と海山道駅前を経由してその前から続く参道を進み海山道神社の社務所、拝殿前、さらには舞台へと移動する。舞台へ上がるとお祓いの後、三三九度の盃を交わし、祝儀袋や福豆が参拝者に巻かれる。
近鉄海山道駅前の参道を逆に辿ってみると・・・
ごこで行列を体感しようか?
やはり、新郎と新婦が合流する場所が魅力的。ということで洲﨑濵宮神明神社参道入口に陣取ることにした。
定刻の14時30分になると神職の先導により行列が動き始めた。
巫女に続き
赤鬼、青鬼、
さらには幟旗、
楽人らが続いた。
そして、こちらが主役のひとりである狐の新郎(神使の総本家、助四郎家の小狐助太郎)。
その後ろには嫁入り道具。
嫁入り道具が通り過ぎるや否や仲人、
そして本日の主役である花嫁(福徳家の娘狐福子)が登場した。
行列は海山道駅前を経由すると先ほど紹介した駅前の参道を進んだ(はず)。
私は最後の舞台近くへ向うための海山道神社の正面から鳥居をくぐると
多数の見学者が集まる舞台の脇で待機していた。
行列はゆっくりと進んでいたのだろう。予想以上の時間が経過すると先頭の神職が現れた。
ついに、新郎と
新婦が到着すると
舞台へ進んだ。
舞台の上では婚礼の神事が執り行われた。神職による祓詞・修祓、仲人が「コンコンコン」と鳴き祝福、三三九度・・・
そして集まった人々が待望の祝儀袋、福豆撒きとなり
狐の嫁入り神事は幕を閉じた。
「青鬼さん、お疲れ様!」