2018年05月14日(月) 風日祈祭(外宮) (車、徒歩)
伊勢神宮では、天候が順調で風雨の災害がなく五穀の豊作をお祈りする風日祈祭(かざひのみさい)が年に二回、5月14日と8月4日に斎行される。特に5月14日には御幣に加え御笠と御蓑が奉られる。
本日は平日なので早朝に斎行される外宮でしか拝観できないため、御笠と御蓑を確認するために外宮を訪れた。また、今回は多賀宮への石階を参進する姿を目にすることができたのは印象的だった。
外宮では午前5時からの斎行となるため、拝観停止が解除される5時前に表参道の火除橋前で待機した。
参拝停止が解除されると手水舎にて心身を清めてから表参道を急いだ。第二鳥居を過ぎ、神楽殿の神札授与所前にて神宮衛士に止められた。忌火屋殿の前庭にて修祓を終えた参進の列が近づいて来たからだった。あと10〜20秒早ければ、参進の列に先行することができたのだろう。
小松大宮司を先頭とした列は正宮へと向かう。
続いて現れた列は別宮への参道へ向かう。
参進の列と距離を保ちながら後に続くと別宮遙拝所付近で別宮方向を眺めた。
正宮では祭典が内院にて斎行されるため、その様子を目にすることはできない。お参りを終えると
土宮、風宮にお参りした後、内宮を遥拝した。(全ての祭典が終了するまで、多賀宮への拝観は停止される。)
この付近で待機することが許されたので、正宮での祭典を終えた後で多賀宮へと向かう参進の列が石階を登る様子を拝観することができた。
神宮衛士に先導され、小松大宮司に亀田少宮司、禰宜らが続いた。
一方、土宮ではすでに祭典が開始されていた。
石階に気を取られていた私は辛櫃から御笠、御蓑が取り出される瞬間を見逃してしまった。
土宮での祭典を終えるとこちらで奉仕した祭員は
風宮へと移動する。
風宮にて祭典が続くなか
多賀宮での祭典を終えた退下の列が過ぎた。
風宮での祭典も終盤を迎え、
供えられていた御笠と御蓑が下げられる。
ここが最後に御笠と御蓑を目にできる一瞬であった。薄暗いなかカメラの感度を上げて何とか。
目にすることができたのは一瞬だった。
御笠と御蓑および御幣が辛櫃へ戻されると祭典が終了し、
退下となった。
多賀宮への拝観規制が解除されたので石階を登ると
後片付けが進められる多賀宮にお参り。
私が別宮の参道から表参道へ戻ると、辛櫃も戻されて行った。
表参道から北御門参道へ入ると
眩しいほどの朝日が差し込んできた。
【参考】 過去の記録はこちら