2018年08月04日(土) 風日祈祭、忌火屋殿前庭・風日祈宮・瀧祭宮ほかにて(内宮) (車、徒歩)
今まで風日祈祭は何度も拝観したことがあるがそれらは全て外宮でだった(はず)。内宮で斎行される風日祈祭を拝観した記憶が無いし記録を探しても見つからなかった。やはり、内宮において風日祈祭を拝観するのは初めてだった。
お伊勢さん125社まいり(内宮めぐり・五十鈴川めぐりの一部)を兼ねて内宮を訪れると宇治橋前にある祭典看板を確認した。
風日祈祭 八月四日 午前九時
宇治橋を渡り参道を進むと第一鳥居付近、さらには斎館の前では参進の準備が進められていた。
御手洗場にて川上を眺めてから
その畔に鎮座する瀧祭神に立ち寄るとすでに祭典の準備を終えていた。
その後、風日祈宮にお参りしてから風日祈祭にて修祓が斎行される忌火屋殿前庭へ向かった。前庭でも準備が終わろうとしていた。
神宮衛士に拝観場所を確認し、忌火屋殿前庭の向かいに立つ大楠の下にて待機していた。
私の目の前には報道関係者以外いないはずだったが、報鼓が鳴らされるとそれに呼応するかのように私お右側から観光客(参拝者ではない?)が目の前に押し寄せた。すでに神宮衛士による規制が及ばない状況となっていた。(内宮はこれだから拝観を控えてしまう。)
まあ、これもひとつの風景なので現状を楽しもうとパチリ。
参進の列が忌火屋殿前庭へ入り列立すると修祓が開始された。
修祓を終えると大宮司を先頭とした参進が再開された。
御正宮への辛櫃は板垣西御門から運び込まれ、
別の辛櫃は御稲御倉からの参道より荒祭宮を目指した。
他の辛櫃も各所へ運ばれると前庭の残されたのはこちらだけとなった。
本日は風日祈宮にて風日祈祭を拝観することが最も重要な目的だったので、御正宮での祭典が終わるまでにたどり着くように風日祈宮へ向かった。
忌火屋殿前庭を後にすると御稲御倉にてお参り。
普段は掛けられていない階段や案などが準備されていた。
荒祭宮でも先ほど運び込まれた辛櫃が整えられていた。
御酒殿神・由貴御倉神でも
四至神でも。
さらには五条殿では鯨幕が張られたなかで
遙拝の準備が進められていた。
そろそろ時間も近づいて来たので風日祈祭へ向かうと、報道関係者はもちろんその他の参拝者も祭典の開始を待っていた。
知人(神宮探検隊員Xさん)と雑談していると参進の列が風日祈宮橋を渡り終えた。
四名の神職が
軽快に目の前を通り過ぎると
風日祈祭が開始された。
5月14日の風日祈祭では御幣に加え御笠と御蓑が奉られるが、8月4日には御幣のみである。しかし、風日祈宮にて斎行される風日祈祭が初体験な私にとっては感無量の瞬間となった。
多数の拝観者に見守られるなか
祭典は粛々と進められた。
奉られた御幣が
辛櫃へ戻されると祭典は終了し
退下となった。
風日祈宮橋を渡り終えた列は左へ折れると瀧祭神の方へと向かった。知人が「もしかすると!」の予感を感じたようで瀧祭神へ行こうとなり、その列の後を追った。
すると先ほど風日祈宮にて奉仕していた神職により瀧祭神での風日祈祭の斎行が開始されていた。
偶然にも瀧祭神での風日祈祭を拝観することができた。
内宮は参拝者、観光客が多いため落ち着いて拝観することができないが、次回は御稲御倉など所管社での祭典を拝観したいものだ。
【参考】 過去の記録はこちら