2019年05月10日(金) 即位礼及び大嘗祭期日奉告祭 奉幣の儀(外宮) (車、徒歩)
昨日、帰宅したら【キタヰの妻】が私に次の写真を見せ、「斎館の前と忌火屋殿の前にも同じ提灯が掲げられ、祭典看板は掲げられていた」ことを教えてくれた。
5月8日に宮中にて執り行われた期日奉告の儀のニュースで、勅使が神宮に発遣されたと聞いた。神宮でも祭典が斎行されるだろうと思ってはいたが・・・。
この情報を得たので今朝は早くから外宮へ向かった。
表参道火除橋の脇に設置された祭典看板には
風日祈祭の祭典看板とともに本日に斎行される(た)即位礼及大嘗祭期日奉告祭の祭典看板の祭典看板が掲げられていた。
火除橋を渡り手水にて心身を清めると表参道を進んで正宮にお参りした。
その後、この付近で知人に出会うと本日の祭典については神宮のホームページに掲載されていたことを教えてくれた。
私は確認を怠っていたので、【キタヰの妻】に気付かせてもらわなければこの場に立つことができていなかった。
帰宅後にネットで調べると神宮のホームページには次のように紹介されていた。
即位礼及び大嘗祭期日奉告祭
天皇陛下のご即位に際し、神宮に即位礼と大嘗祭の期日を勅使が奉告し、幣帛を奉ります。御大礼の始まりを告げるこのお祭りは古くは「由の奉幣」と呼ばれ、勅使も太刀をはき威儀を正して臨まれます。
このお祭りは両正宮に引き続き5月18日まで、すべての宮社で執り行われます。5月10日(金)
豊受大神宮(外宮)
大御饌 午前4時、 奉幣 午前7時皇大神宮(内宮)
大御饌 午前11時、 奉幣 午後2時【引用】 即位礼及び大嘗祭期日奉告祭 | 伊勢神宮 より
ここに記されているように、「勅使も太刀をはく」ことは今回の「奉幣の儀」が特別なものであることを物語っている。
また、神宮ホームページのお知らせ(最新情報)には御大礼に関する祭儀と行事の日程をまとめたPDFが掲載されていた。このPDFには神宮で行われ(た)る儀式の日程も明記されている。
御大礼と神宮 -平成から令和へ- (PDF) | 伊勢神宮
いつものように前置きが長くなってしまったが、ここからは本日、外宮にて斎行された「即位礼及び大嘗祭期日奉告祭 奉幣の儀」の参進の様子である。(仕事の都合上、私は参進を拝観すると速やかに外宮を後にした。)
報鼓が打たれると参進が開始された。
本日の参進は今までのなかで最もゆっくりとした歩みであった。(通常の半分ほどの速さだっただろうか?)
天皇陛下より賜った幣帛が納められた辛櫃を先頭に
勅使が続いた。勅使はその腰に太刀を佩(は)いていた。
続いて祭主、大宮司・・・
参進の列はゆっくりとゆっくりと板垣南御門へ向かった。
通常であればその列は板垣南御門へと吸い込まれて行くのだが、今日は違った。幣帛と勅使一行は板垣南御門をくぐったが、祭主に続く神職の列は御門の手前で立ち止まっていたのだった。
「ゆっくりの参進」、「太刀を佩いた勅使」、「板垣南御門前での停止」、「本日、蕃塀より西側は撮影禁止」など、私が拝観してきた奉幣の儀の中では異例のことばかりであった。
【参考】
お伊勢さん観光案内人である知人によると「神前へ向かう前に勅使が太刀を腰から外しているのではないか」とのこと。しばしの待機を終えると参進の列はいつものように・・・
参進の列が板垣の中へ消えるのを確認すると、私は出勤のために
外宮を後にした。