2019年05月11日(土) 古文書の会(2019.05.11)@河邊七種神社社務所 (徒歩)
4月および5月は休会であったため3ヶ月ぶりに古文書の会@河邊七種神社社務所に参加するため、河邊七種神社を訪れた。まずは境内社である吉家稲荷神社にお参りし、
続いて、河邊七種神社にお参りした。
こちらが古文書の会が実施される河邊七種神社の社務所。
社務所の入口にこのポスターが貼られ右隅にはQRコードが記されていたので思わず、QRコードリーダーでパチリ。
神社本庁のホームページをスマホで確認してから・・・。
本日の参加者は講師である千枝大志さんを含めて 7名、そのなかには名古屋の穴見さんが本日からの新たな参加者となった。
課題は前回の続きで「慶應四戊辰年 元橋掛替諸入用帳 三月吉日」の11ページからとのこと。しかし「あれれ、私はそこまで進んでいなかった?」と心の声が・・・。
(しばらく冷静に考えたところ思い出した。2月9日(土)には出席したが、その翌日は結果的に手術・入院にいたった症状が出た日だった。そのために欠席していたことを。)
本日も課題を読み進めたが
読み終えたのは11ページの半分まで。つまり進捗は半ページだった。
しかし、それは講師である千枝さんから辞典を引くコツやくずし字を読むコツ、周辺情報などが詳細に語られたからだった。(この話がためになったとの声、多数。)
その解説の一端を紹介しておこう。
用紙のサイズ(基本はB5サイズ)、用紙の使い方(竪帳、横帳、竪紙、折紙など)は・・・。
手紙に礼紙(らいし)と呼ばれる白紙を添える慣習があるが、折紙は本来的に折られた片面が礼紙の役割があったと思われる。しかし用途によっては紙の節約のために表面に文字が記された。
正式な書類は、紙が厚く大きく余白が多く、文字が大きく丁寧に書かれているものである。
今回の課題は帳簿なので字が汚い。
くずし字の辞書の双璧をなすのは「くずし字用例辞典」(部首で引くタイプ、用例が多い)と「くずし字解読辞典」(書き始めの形で引くタイプ、用例が少ない)である。「くずし字用例辞典」をよく使っているが、先日ある文字が読めなくて「くずし字解読辞典」の役立ちを実感した。
それは、三をくずしたような書き始め(一画目の入り方)の文字だったので「くずし字用例辞典」から「景」、「置」、「意」等の文字を見つけ、これらをさらに用例の多い「くずし字用例辞典」で確認した。すると「意」の文字が確定した。これにより読んでいた文面が「御意を得・・・」となった。
この例でもわかるように書き始めの形が共通する(この場合、日、立、(罫の上部))。
このように文字がわからなかったが候補を探し、そこから徐々に絞り込む。とにかく候補を探すことが重要である。
また、画数の多い字は余り崩さず、頻出する文字は形が無くなるほどに崩されることがある。その極みは「候」である。
「金」「里」「半」「事」「王」「至」などのように縦横がクロスする文字の共通のくずし方は「くるっ」である。
可(か)、う、りは似ている。
「是」「足」「疋」は、下部にある右下へのはらいに特徴があるので、そのくずし字からこれらの文字が想像できる。
などなど
次回は明日。
【参考】 私が参加した記録
- 2019年04月 休会
- 2019年03月 休会
- 2019年02月10日 欠席
- 古文書の会(2019.02.09)@河邊七種神社社務所 2019年02月09日
- 古文書の会(2019.01.13)@河邊七種神社社務所 2019年01月13日
( リンク数が増大したため、詳細については 2019年01月12日の記事を参照 )
- 古文書の会(2019.01.12)@河邊七種神社社務所 2019年01月12日