2019年07月26日(金) 御塩浜では採鹹作業が開始されていたが、今夜は台風が・・・ (車)
今年は梅雨が長く続き、現時点でも東海地方は梅雨明け宣言が出ていない。例年では夏の土用(今年は7月22日)付近になると伊勢市二見町西にある御塩浜において、神宮の塩作り(採鹹作業)が開始される。
※採鹹作業と御塩: 採鹹作業は文字通り、鹹水(塩分濃度の濃い塩水)を作る作業であり、こちらでは汽水域にある塩分濃度の薄い海水を入浜式塩田に引き込み太陽の力を借りて塩分濃度が高められる。御塩浜で採られた鹹水は樽に詰められると御塩殿神社にある御塩汲入所へ運ばれ、御塩焼所にて荒塩にされる。さらには御塩殿にて完成形である三角錐の御塩(堅塩)に焼き固められる。この堅塩が神宮の祭典にて御饌に供されるとともに修祓での清めに用いられる。
2週間前に御塩浜を訪れた際には、採鹹作業が開始される気配すらも感じられなかった。
【参考】
- 夏は土用の頃になると御塩が作られる御塩浜と御塩殿神社の御塩焼所 2019年07月15日
その後も雨がちでいつになった採鹹作業が開始されるのだろう?と心配になっていたところ、昨日にFBFが御塩浜での採鹹作業の写真をアップしていた。
出勤前に、昨年の経過を思い出しながら
【参考】
- いよいよ始まる?御塩浜での採鹹作業(伊勢市二見町西) 2018年07月16日
- 採鹹作業が始まっていた御塩浜(伊勢市二見町西) 2018年07月18日
- 御塩浜での採鹹作業は終了? 2018年07月27日
- 御塩浜から御塩殿神社へと運び込まれていた鹹水の樽 2018年07月30日
- 御塩焼所での荒塩作り、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) 2018年08月01日
御塩浜へ向かうと、御塩浜はこんな様子だった。
採鹹作業は開始され、すでに鹹水が得られたのだろうか。二本の樽を確認することができた。
しかしながら、昨年は7月16日時点で、すでに四本の樽が並べられていた。
今夜から台風が東海地方を通過するようだし、採鹹作業は8月の上旬までかかるだろうか。
すると、御塩焼所での荒塩作りは例年よりもかなり後になる・・・