2020年06月07日(日) 奉織作業を拝観できなかった両機殿への参拝 (車、徒歩)
今年は新型コロナウィルスの影響で、5月の奉織作業は拝観できなかった。
すでに1ヶ月が経過しているが、その名残を求めて両機殿(神服織機殿神社および神麻続機殿神社[ともに皇大神宮 所管社])を訪れた。
【神服織機殿神社】
神服織機殿神社を訪れたところいつものように独占状態だった。
お参りを終えてから八尋殿を眺めながら奉織作業をイメージしながら佇んだ。
しばらく眺めているとその傷みの激しさを痛感する。
神麻続機殿神社では昨年の秋から4ヶ月半ほどをかけて修繕された。
【参考】
神服織機殿神社でもそろそろ八尋殿が修繕されるのだろうか?
10月に間に合わせようとするならそろそろ工事が開始されるはずなのだが・・・
結局、奉織作業の名残を見つけることはできなかったが、八尋殿が早期に修繕されることを期待しながら神服織機殿神社を後にした。
【神麻続機殿神社】
数分で神麻続機殿神社に到着すると「いきなり奉織作業の名残を見つけた」気になったが、冷静に考えれは奉織作業を終えてから20日以上が経過しているなか、榊の葉はこんなに瑞々しいものか?その後も取り替えられている? (疑問が増えてしまった。)
この疑問については、いつの日か清掃員の方に確認するしかない。お参りを終えると4月に修繕を終えると5月には奉織作業に利用された八尋殿に魅入った。
1月足らずの日々でも様々に変化をもたらしている。
再利用された御門には様々な箇所に味がある。
金物類は塗り替えられているようだが
御扉の御錠だけはそのまま使用されているようだ。
また、鞭懸の挿し込み長は微妙に異なる?
さらに、萱葺きの屋根の下へと突き出た銅管が気になる。水抜きだろうか?
前面も確認すると板は新しくなってはいないが、穴の位置が変更されている。
立派な姿。
萱葺きの技はこのように継承され、正宮の正殿が・・・
最後に大切な場所を確認してから神麻続機殿神社を後にした。
と思ったら、こんなところで足止めされてしまった。
なお、神麻続機殿神社の社叢を後にして近くで見かけた用水路。今は水を湛えていた。
この水も櫛田川からのものだろうか?
Google Mapで追いかけると水源よりも下流側が気になってしまった。この先は神服織機殿神社の社域を流れる福井水路へと通じているようだ。
次の記事で紹介した時は雨も強くなり福井水路の水源を確認することなく、その先にある祓川であると単純に結論づけてしまっているが、どうもそれは間違っているかもしれない。
【参考】
- 神服織機殿神社を流れる水路(福井水路)を追いかけ福井文右衛門 代官に思いを馳せる 2018年05月13日
今回、神麻続機殿神社の近くで気になった用水路の正体を明らかにするためにも、その水源と端部を追いかけることが必要になった。