2020年07月24日(祝・金) 欣浄寺の境内へ移された北新地延命地蔵尊(伊勢市一之木) (徒歩)
先日、偶然にも訪れた欣浄寺(伊勢市一之木)で延命地蔵尊と陰刻された石標を見かけた。
【参考】
- 更地となった常蓮寺(伊勢市宮後)の北新地延命地蔵尊は欣浄寺(同一之木)へ 2020年07月18日
石標に刻された文字の書体から以前は常蓮寺(伊勢市宮後)の山門脇にてまつられていた北新地延命地蔵尊であると推定した。その時には新たに作られた祠の屋根が完成していなかったが、そろそろ完成しただろうと思い、雨が降り出す前に・・・
伊勢市一之木のこの場所にたどり着くと驚いたことに「奉納 北新地延命地蔵尊」と染られた幟旗が立てられていた。見上げるほどに大きなものだ。
この旗を目にすると常蓮寺の跡地を撮影していなかったことを思いだし、少し移動するとパチリ。
さきほどの場所へ戻ると改めて見上げた。立派な幟旗だ。
ここからは幟旗に導かれ、JR参宮線 越坂踏切方向へ進むと
ここにも。
さらに、その右手方向にはこちらの幟旗。「北新地発展会」の文字が見える。
踏切を渡るとここにも。こちらを左へ折れると
欣浄寺はその先だ。
塀越しには見慣れないテントと幟旗の一部が確認できた。
お参りを終えてから振り返ると
先日に見かけた祠の前にはテントが立てられ、幟旗も。
北新地発展会の男性に話を伺うと
こちらの延命地蔵尊の謂れについて知る方はすでにいないため詳細は不明だが、戦後に八丈島からこちらへ移されると約70年間この地でまつられているそうだ。ただし、2〜3回移転した。
北新地発展会が常蓮寺にお願いしていたがこの度辞められた(廃寺?)ので、こちら(欣浄寺)の住職にお願いした。由緒あるお寺だから今後の移転はないだろう。
おまつりは年に一度、地蔵の日に執り行っている。
とのことだった。
祠の屋根には詳細に細工された銅板が葺かれ
その中には
延命地蔵尊が安置されていた。
人知れずとも、歴史を引き継ぐ方々がここにはいた。
時々、お参りしよう。