2018年04月07日(土) 山宮神事の遺蹟、見つけられず(度会郡玉城町積良) (車、徒歩)
度会郡玉城町積良には荒木田氏が山宮神事を斎行した遺蹟があると聞いていたが、いつも125社巡りで訪れていたためそこまでは寄り道できずにいた。このように立ち寄る機会が無かったため遺蹟の場所を詳細に調べることがなかった。今日は津布良神社のみに訪れるために来ていたので、その遺構を探してみることにした。しかし私の頭に残っていた情報は「泉貢(せんぐう)池の近くだ」という一言だった。
今回はロケハンのつもりで津布良神社を後にすると泉貢池を目指した。
この地図は頭に入っていたため
勢和多気36トンネルで伊勢自動車道をくぐると
まずはトンネルの先へと続く谷筋へ進んだ。
どれくらい歩いただろうか? 5分、いや10分・・・
鳥居らしきものは見つけることはできない。
周囲の雰囲気はあまり変化しないので、来た道を引き返すと
勢和多気36トンネルまで戻り、自動道脇を進んだ。ここで左側の地道を選ぶと
この場所にたどり着いた。ここは泉貢池の堤でこの先が魅力的だったが、この金網に阻まれた。私の足の長さでは跨ぐことができない微妙な高さだった。そのため、この先へ向かうことを諦め、
池の東側を進んだ。
堤の反対側付近にたどり着くとその先の道を探ったが鳥居らしきモノは見当たらない。ただし、この近くに段々となった場所があった。しかし目的の遺蹟はなさそうだった。来た道を引き返すと
先ほどの堤を歩けないだろうかと堤の下まで行ってみたがこちらにも金網が張られていた。
(実はここでひと踏ん張りすれば目的の場所へ辿りつけたようだ。)
帰宅後に玉城町史上巻を紐解き直すと
次の文章が綴られていた。
中央丘陵西麓を登り泉貢池の高い堤を渡って山麓を南に向かうと、「拝(おが)み所」と呼ぶ古跡があり、池畔を30メートルほどたどると右山腹に石段があって石積みの上に扁平な巨石が置かれている。荒木田二門の祖霊が宿るとされてきた聖所である。・・・
しかし、ここで私は「池、間違いかも知れない?」と勝手に思い込み伊勢自動車道 勢和多気37トンネルへ向かうと
乳の宮方向へ進んだ。すると乳の宮の入口の手前に鳥居を見つけた。
こちらがその鳥居だが、
鳥居をくぐると手前には瓦製の小さな祠がまつられ(これと同様のものは津布良神社の近くにもまつられている。)
鳥居の正面にはこちらの祠がまつられていた。(私はここがもしかしたら拝み所なのかもと勘違いしていた。)
さらに乳の宮入口付近を後にすると大内谷池へ近づいた。
見上げるほどの
階段を進むと
池畔にたどり着いた。
左方向へ進むと私でも跨げる場所があったため、こちらを越えると
池を一周してしまった。
まずは堤の反対側まで
堤を遠望・・・
しかし、この後が大変だった。道なき道をの様相が・・・
結局たどり着いたのは以前に歩いたことのある道だった。
【参考】
- 待望の大日山(度会町)さらには(玉城町)的山から積良へ[大日山〜的山ルートは大荒れ] 2017年08月14日
しかし、前回と異なっていたのはこの辨財天の石柱を見つけることができたことだった。
結果的には、無い場所を探していたのだから見つかる訳がない。
津布良神社の社叢を眺めながら積良集会所へ戻った。
ところが集会所へ戻るとそこで良いことが待っていた。