2018年06月30日(土) 御塩殿が仮殿ではなかった御造替、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) (車、徒歩) ※1998年に大修繕だったことに気づき、大修繕を御造替に訂正(20180704)
神宮の祭典を拝観に訪れると数名の神宮フリーク(?)にお会いする。目的はさまざまだが足繁く祭典だけでなく、摂社・末社・所管社を巡られている。
そんな方々のなかで重要な話題のひとつは摂社・末社・所管社の御造替や大修繕についてである。近々、御塩殿神社(皇大神宮 所管社)の御造替が執り行われ、両機殿同様に仮殿は御塩殿になるのではとの話を聞いた。しかし、私の中でに次の疑問がくすぶっていた。
高床式である両機殿神社の八尋殿とは異なり御塩殿は竃を有する土間なので、こちらを仮殿とするにしても内部に特別な場所を新たに設営するひつようがあるだろう。そこまでして御塩殿を仮殿とするのだろうか?
【参考】 八尋殿へと仮殿御遷座された神服織機殿神社の例
- 昨日に仮遷座を終えた神服織機殿神社、同末社八所の解体(皇大神宮所管社) 2015年10月24日
神前海岸へ向かう予定があったため、その前に御塩殿神社を訪れた。すると参道入口付近の植栽が剪定されていた。
鳥居をくぐり参道を進むと
いつもの光景が待っていてくれる。御塩殿前の鳥居をくぐり、御塩殿神社は鎮座する左方向へ進むと
その正面、敷地の片隅には白いカバーが掛けられた小型重機が置かれていた。(工事の予感)
この時点で変化のあることを悟った私は早々にお参りを終えると
変化がある御塩殿神社と御塩殿との間に近づいた。
その場所には白いシートが広げられ、前面にはいつも目にする黄色い札「関係者以外立入禁止」が下げられていた。もしかしてここは仮殿を建てる場所、すると私のモヤモヤは解消されるはず。しかし確証はない。
しかし訪れたタイミングがとても良かった。それは御塩づくりの仕上げである御塩焼固を担当し、毎朝境内を清掃されている喜多井さんが清掃を終えて休憩されていたからだった。
休憩中の喜多井さんに挨拶するとしばしの雑談となった。喜多井の祖先のことなども話題となった。その中で仮殿が建てらえる確証を得た。
また、「御塩焼所 御塩汲入所」への案内板は神社の大修繕に先行して立て替えられていた。
さらに各所で造園業者による剪定作業が進められていた。神前海岸からの帰り道、再び御塩殿神社を訪れると社叢の道路側が美しく仕上げられていた。
今回の訪問で私のモヤモヤは解消され、昨日に御遷(還)座を終えた河原神社の仮殿は速やかに移設されることを悟った。来週の月曜日にでも・・・