2018年08月11日(土) 宮川めぐりの主目的は園相神社大修繕の再確認 (徒歩)
今回、お伊勢さん125社まいり、宮川めぐりを実施した目的には園相神社を訪れることにあった。
それは次の些細な疑問から始まっていた。
【参考】
このように並立している朝熊御前神社と朝熊神社(ともに皇大神宮摂社)の建築物としての違いを探していて見つけたのが玉垣御門の柱の相異点だった。それは朝熊御前神社の柱だけが台座で接がれているような状態に。当時はその理由として格の違いや御用材のリユースなどさまざまに想像していた。
しかしながら、第62回神宮式年遷宮にて摂社の大修繕が開始されその現場を目にするといままで悩んでいたことが一気に解決されそうになったのだった。最終的には朝熊神社と朝熊御前神社の御造替を待つしか無いが、その前に私の仮説を確定しておこうと園相神社を再訪した。
御遷座を終えた直後に園相神社を訪れた時もすでに確認していたのだが、再度目にしておきたかった。
【参考】
- 御遷座を終えた園相神社(皇大神宮 摂社、伊勢市津村町) 2015年05月24日
大修繕で接がれていた玉垣御門の柱、あれから3年が経過し修繕の際に接がれた材の色は元の柱の色に近づき
朝熊御前神社の状態へと近づいていた。
なお、玉垣御門に板扉と丸柱を採用している摂社はたしか9社であるが、すでに第62回神宮式年遷宮にて大修繕を終えた神社(園相神社、草奈伎神社、大間国生神社、蚊野神社)で柱が接がれたのは園相神社と蚊野神社の二社である。
【大修繕により御遷座を終えた草奈伎神社】
【大修繕により御遷座を終えた大間国生神社】
【大修繕により御遷座を終えた蚊野神社】
【参考】 御遷座(御還座)を終えた蚊野神社(皇大神宮 摂社) 2017年03月18日
このように、大修繕であっても必ずしも柱が接がれるとは限らない。前回の式年遷宮の際に大修繕された朝熊神社と朝熊御前神社の場合、朝熊御前神社のみ柱が接がれたと考えるのが妥当だろう。これで私の仮説は確定した。「その理由は大修繕によるもの!」