2018年10月13日(土) 和具屋さんで守られてきた水神宮の河邊七種神社境外社としての御遷座(伊勢市河崎→船江) (車、徒歩)
今夜には、先週に【予告】したように和具屋さん(伊勢市河崎)にて守られて来た水神宮の御遷座が斎行された。
【参考】
神社等の祭典には予定時刻があってもないようなものなので、その時刻の30分前には到着することにしている。特に今夜は天候が思わしくなかったので、それよりも早めに出発した。伊勢河崎商人館の駐車場から勢田川沿いを進むと遷御のルートとは逆行して
伊勢河崎商人館の前を通り
河邊七種神社に到着した。7時30分前だった。
祭典看板には「臨時御神遷」と掲げられていた。
まずは神社にてお参りを済ませると
社務所へ向かったがどうも祭典の気配がない。
入口にはこの遷御の参進ルートが記されていてので、出発点である和具屋へ移動した。
すると驚いたことに、すでに出御を終え、遷御が開始されるところだった。
(後で聞いたところ天候の悪化を配慮し30分以上前倒しで開始したとのこと。祭典を終えて片付けを終えたのが10時過ぎで、その頃に大雨になったそうだ。そのお陰で遷座祭の間は雨を受けることもなかった。)
足の長さで歩を進めるようにゆっくり、ゆっくりの遷御が開始された。流石に公道なので布単による遷御御道筋の鋪設はないが、宮司に捧持された御神体は行障と絹垣に囲われていた。
ゆっくりゆっくりと
河邊七種神社の前を通過した。
私は出御した小祠を確認するために
和具屋を訪れると
ご主人にお願いして祭典を終え出御した小祠を拝見した。その前には献饌により神饌が供されていた。
ご主人にお礼を述べ和具屋を後にすると遷御を列を追い抜かないように勢田川の堤防を進み伊勢河崎商人館の前へ先回りした。
遷御の列は伊勢河崎商人館の前を通過。
先ほどと同様に勢田川沿いを進むと
フェンス越しに眺めた。
そして、ここは重要な場所。かつて水神宮がまつられていた辺りである。
水神はその場所を通り過ぎた。
何とも感慨深い光景だろう。
それは、河邊七種神社の社務所から見つかった古文書を整理している際に見つかった古絵図に水神宮が記されており、この場所を特定できたからだった。河邊七種神社社務所で古文書を整理している私たちの活動が役立った瞬間であった。
遷御の列は
さらに先へ進むと
有連橋を渡った。
橋を渡り終えると右へ折れ道なりに・・・。
最後の十字路を右へ折れると
後は前方に見える新しい祠を目指した。
新しい祠に到着すると入御の後、
宮司一拝
祝詞奏上
玉串奉奠を終えた。
最後に宮司挨拶で水神(宮)の御遷座は無事終了となった。
その敷地は伊勢市船江にあたるが、河邊七種神社の社地である。
今後は河邊七種神社の境外社 水神としてまつられる。(なおこの記事では古絵図に示されていた「水神宮」の言い回しを使用した。)
水神がまつられるようになったこの場所はかつて天神がまつられていた天神浜の跡にあたる。
【追伸】
翌日には明るい状況でのお参り。