2018年12月08日(土) 牧場と棚田を訪ねて林道中津線のさらなる奥へ(鳥羽市河内町) (車、徒歩)
以前に投稿した記事をご覧いただいた方からTwitterにてメッセージをいただいた。その概要は
河内ダムの堰堤を渡り、(河内川の左岸を)さらに奥へ進めば牧場と昨年まで使用されていた棚田がある。
だった。
以前に河内川の左岸を訪れたことがあるが途中で引き返していた。この情報を得たからにはこれらの存在を確認せずにはいられない。午後から河邊七種神社社務所で実施される古文書の会に間に合うように午前中に現地を訪れた。
先ほど通った第二伊勢道路を見上げる場所に広いスペースがあるのでこの場所に車を駐めさせていただく。(※ただし、道路とかなりの段差になっている場所があるため、出入りには注意。この場所へ突っ込むと亀になるかも?)
オミアゲ第二伊勢道路ポイントを後にするとまずは河内ダムを目指して・・・。
民家が点在するなかこのようの石積みも点在している。
岩が切られた場所を抜けると
河内川の向かい側から犬が吠えだした。何百m先?、私の気配を臭いで感じたのだろうか?(この地域の住人に対しては吠えないのだろうか)
そんな疑問を考えながら右手に棚田跡を見上げた。
ここから民家はなくなり河内川沿いを進む。
橋で河内川を渡ると
このような道が続く。この場所は車が走っていることがよく分かる。
突然の車に注意しつつ進むが、対向車(者)は皆無だった。
ほどなく河内ダムに到着したので、右岸から左岸へ堰堤を進むと
林道 中津線(鳥羽市)の案内板が立っていた。
ここからが本日の目的行動となる。木漏れ日が落ちる林道を進むと
所々で開けた場所が現れる。(ここは帰りに立ち寄った棚田跡だ。)
こちらの林道を歩いていると頻繁に目にするのはこのような石積み。道路脇だけでなく山の斜面や川沿いにも続いている。これも猪垣だろうか。
こちらは伐木作業の現場だった。
作業現場を後にすると
壊れたカーブミラー。その後ろの電柱には「NTT 河内幹 104」と記されていた。
この林道はコンクリート舗装されているため、ぬかるみなどはなかった。
また何ヶ所か、このようなブロック塀も設置されている。
と思えば、このような石積みも多数。
先へ進むと分岐があり左方向に橋が望めたが、本線を進もうと直進。
さらに分岐が現れる。右側の道には鎖で車止めが設置されていたので左側へ進んだ。
河内川が近づいてくると
こんな親柱にたどり着いた。橋の名前が書かれているようだがよく分からない。
橋を越えると夏みかんが迎えてくれた。
すると何と、左側に大きな建物、「おお!」
近づくと「関係者以外 立入禁止 木田牧場」の札が! やっと見つけた。
そんな私を訝しく思っているのだろう、数頭の牛が私を注視すると「モー、モー・・」と鳴き始めた。
牛に逢いたくても関係者ではないから入ることができないので先へ進むと反対側にも橋の先に牧場が続いていた。こちらも立入禁止だ。(帰宅後にGoogleマップで確認するとこの奥に多数の建物が点在している。)
牧場へは立ち寄れなかったので先へ進むと流石にこの先は車の通行が少ないのだろう。林道は少し荒れた様子だった。
日差しもなく薄暗いなかを進むと
川の対岸に多数の石積みを見つけた。
さらに進むとトラックの残骸が・・・。トラックを過ぎるとその先に
棚田跡が広がっていた。(これで本日の目的は達成)
すでに耕作を終えていたので、散策してしまった。
これはかつて鳥獣除けに使っていた網だろうか?
さらには廃墟となり倒壊している小屋。その前には水道の蛇口が残されていた。(水が出るか否かは確認せず)
廃屋の近くには次のようなものも散乱していた。
これぞ猪垣と思われる石積みに沿って
棚田の下側へ戻ると棚田を後にした。
この林道沿いには多数の巨岩が見られたが、比較するものがないためその大きさを示すことができなかった。この岩は小さい方だが「水源かん養 保安林」の標識は30〜40cm角だろうか。
木田牧場を過ぎる河内ダムまで、再び木漏れ日のある林道を楽しんだ。
右手にこんなモノを見つけた。どうやら橋脚のようだ。
適当な場所を探して川面へ下るとこんな光景を見ることができた。
さらにその橋の先には棚田の跡が広がっていた。狭い場所でも米が作れるところは無駄なく使っていた様子がうかがえる。
先ほど行きに見かけた橋を渡ってみたが、時間的な制約があったため深追いしなかった。(帰宅後にGoogleマップで確認したところ、この奥にも棚田跡があるようだ。)
伐木作業の現場を過ぎるとこの場所から軽トラックが出てきた。本日、林道で出会ったのはこの車だけだった。
さらに河内ダムへ近づくと
先に紹介しておいた棚田跡まで戻ってきた。
こちらも耕作を終えていたようなので散策。
上部にはこのようにいまだに使えそうな田が残されていた。
この近くから河内川の対岸を遠望したところ、以前に訪れたことがある棚田跡が望めた。
【参考】
- 鳥羽河内川の上流部にある棚田跡を訪ねて(鳥羽市河内町) 2016年01月23日
河内ダムまで戻ると
こちらの電柱には「NTT 河内幹 84」とある。
最初に渡った橋を渡り返そうとすると
その袂にある親柱にこの橋の名前を見つけた。「たちいわばし」、漢字はわからないが
橋の下には大きな岩が残され、橋脚と一体化していた。橋の名前はこの岩が謂れだろうか。
再び河内川の対岸から犬に吠えられたので、足速に通り抜けると
第二伊勢道路を見上げる位置まで戻ってきた。そしてここにあるのが
木田農場販売所だった。さきほど見つけた木田牧場の販売所だろう。
オミアゲ第二伊勢道路ポイントまで戻るといつものおにぎり昼食を終え、鳥羽市立図書館にて調べを終えてから伊勢市河崎へ向かった。