2019年05月05日(祝・日) 写真好学研究所 定例研究会(2019.05.05)@古民家Hibicore (車、徒歩)
3月の定例会の時は入院中だったため、私が写真好学研究所の定例研究会に参加するのは新年会以来となった。
久しぶりに訪れた古民家Hibicore(津市美里町三郷)は緑に溢れていた。
定刻の13時を過ぎたが本日は5月5日、家庭サービスのために参加できない方も多い。そのため、こんな感じでゆる〜く始まった。
まずは、所長から連絡事項が伝達された。
【連絡事項1】
2019 Project Photo Exhibition 北井 一夫写真展 「カラー いつか見た風景」 2019.6.9 (sun)-16 (sun) http://www.matsubara-yutaka.com/gallery/archive/2019project-kitaikazuo.html
【連絡事項2】
【連絡事項3】
8月頃から運用できるように新しいホームページのデザインを武田さんと検討中である。写真好学研究所をビルに例えると研究生用に各部屋を用意し、各研究生が自由に研究発表できるようにしたい。コンテストの入賞報告や写真展の告知・報告または外部のブログへのリンクなどなど。
本研究所は写真講座ではないので、ややこしい場所でありたい。考えることが重要なので。
続いては各研究生の発表へ。
【寺本】
14時30分には切り上げて帰宅しなくてはならない寺本さんが最初の発表者となった。
第13回 津市美術展覧会 写真部門 入選
第70回 みえ県展 写真部門 入選
と、立て続けの美術展入選を報告し、本日はみえ県展で入選した作品を紹介した。
以前は「ニ枚組の女」との称号を得ていたが
【参考】
- 寺本美穂(写真好学研究所研究生)@亀山トリエンナーレ2017 2017年10月09日
今回の作品は四枚組となっていた。「二枚組は選択が難しかったが、四枚だと容易に選べる。」とのこと。
寺本さんが美味しい差し入れを持ってきてくれたので、早めの休憩を挟むと
【たなかのぶ】
続いては(私が不参加の)前回から参加している たなかのぶ さん(以下、のぶさん)の出番となった。
のぶさんは、岡副さんが参加していた「写真評論家 飯沢耕太郎氏によるポートフォリオレビュー」への参加者で、本研究所の活動に興味を持ち前回からの参加となったそうだ。
彼は耳が聞こえないため我々との意思疎通は筆談となる。所長曰く、「書くことにより今までよりも話を整理でき、論点が明確になる。これはいいことだ!」 (こんなホワイトボードを使っているため、不要な「罫線なしのホワイトボード」がございましたら、お譲り下さい。よろしくお願いします。)
のぶさんは去年9月に大坂から三重へ帰ってきた。三重の風景を撮ったことがなかったので撮ってみた。今回はプリンタが故障したため、PCの画面にて作品を紹介した。画面から繰り出される写真は見応えのあるものばかりだった。
カメラは「写ルンです」を使用し、フィルムからは次のようにデジタル・データ化している。
なかには「写ルンです」に防水カバーを付けて海中で撮影したものもあった。それは陸だけでなく、海でも撮ってみたかったから・・・、何も決めずにとにかく撮ってみたとのこと。
所長は彼の作品の特徴を次のようにまとめた上で、
[ 人(子供) ・ ハーフ ・ フィルム ]
人(子供)を撮って、公開(写真展への応募、個展、本など)する際の注意点を示した。
人を撮って公開する場合、それぞれについて承諾が必要である。とくに未成年の場合は保護者の承諾が必要である。いかに承諾を得るのか、それは人(撮影者)それぞれなので自分のやり方を見つけるしかない。
撮る場所を決める。相手に自分を知ってもらう。写真ファイルと名刺や説明文を利用する。写真を送るからし住所を教えて、などなど
この活動も研究材料である。面倒くさいけど頑張って。 フィルムもデジタルより面倒くさい。
なお、彼が写真を撮り始めた動機はこんなことだった。
【田村】
続いては田村さん。スクエアの白黒。カメラをFUJIFILM X-T2に変えた。花の写真が不評なので「これでもか」と思いながら撮っている。ほかには、みんなに変態写真と呼ばれる「水への写り込み」や「揺れ」などの写真も。
それに対し、所長らから
花は面白くない。花は白黒にしなくていい。 (田村さんは「したい!」と)
花のなかなら濃いチューリップ、薄暗いなかにぼんやりとがいい。
撮る前に光の入り方を観察する。
RGB成分を加工する。
花は難しい。
カメラを変更したおかげでクリア感がでた。
この中から5枚を選ぶ。スタートは5枚。
最後に所長からの指示は
次回は6枚をセレクトして持ってくる。
【桝屋】
続いては、私の番。先日作成したフォトブック2冊を紹介した。安く仕上げたかったので、しまうまプリントにて一冊 96ページで約800円。
【参考】
- 「モノクロームな日々」2017、2018をまとめたフォトブックを玄関ギャラリーへ 2019年04月06日
すると宗吉さんから、写真撮影を再開した時に作成したというフォトブックが飛び出してきた。
精錬された写真の数々。ポストカードの写真集のようだ。(皆さんはこちらに注目していた)
私はフォトブックの紹介に続き、写真絵本「空気売りの少女」を紹介した。
空気を撮る写真家 前田有歩さんが伊勢和紙に印刷した作品を撮り直し、絵かきであるさとうなつきさんの絵を重ね、ストーリーも含めてすべてをふたりで作りあげた絵本。しかも製本は手作業である。
【参考】
- 前田有歩 写真展「The Air」(伊勢和紙ギャラリー) 2018年10月13日
フォトブックの紹介で話が盛り上がり
今年の研究テーマのひとつであるzine制作については、次の通り決定した。
今回制作するzineまたはフォトブックは、各自の実験であり販売を目的としない。
1000円以内で制作し、9月の例会の持ち寄る。 一部だ作ればよい。ページ数等は自由。
※ zineとはMagazine の zine の意味で個人発行の少部数冊子のこと
【宗吉】
最近は次のように受賞が続いている宗吉さん。
- セントラル画材フォトコンテスト 入選
- EOS学園 年間優秀賞
- JPS 入選
- みえ県展 写真部門 入選(2回目で)
今回はJPS点で入選した写真(組)を紹介した。
さらにはポストカードで売れそうな写真の数々。
さらには技術トレーニングのために撮った写真がこちら。シャタースピード1/4で、1/8は止めて1/8は動かす超絶技法。(何とも想像できない。)このような様々な技を習得しているそうだ。すべての技を身に着け頂点を極めてから物申したいと・・・。
所長からの指示は
上手いのはわかった。
次は80〜90枚にまとめる。
【森田】
最後は、仕事が忙しいために久しぶりの参加となった森田さん。
すべてが好きな風景写真で、この中の一枚はインスタで多くのいいねをもらった。
それに対して、さまざまな反応が
いいねが多いのとコンテストで評価されるのとは違う。
夕日は撮るが、そのものは撮らない。三重県は山に日が落ちるから。
太陽と海と空、どれが主被写体かわかりにくい。
どこかで見たような感じやね。
定例研究会が終了後も数名で一時間あまりの雑談(?)、そして完全にお開きとなった。
【前回の記録】
- 写真好学研究所 新年会(2019.01.06)@古民家Hibicore 2019年01月06日
【過去の参加記録 こちらの記事の中にリンクあり】
- 写真好学研究所 06月定例研究会(2018.6.3)@古民家Hibicore 2018年06月03日