2019年07月15日(祝・月) 夏は土用の頃になると御塩が作られる御塩浜と御塩殿神社の御塩焼所 (車、徒歩)
二見浦ビーチクリーン大作戦に参加するために二見浦海岸へ向かう途中での寄り道。汐合大橋で五十鈴川を渡ると東詰の交差点を左折して堤防道路を進む。ほどなくこちらの樋管へたどり着く。
この樋管の管理者は神宮司廳となっている特別なものである。
ここは海水と淡水がほどよく交わる汐合であり、塩作りには適した場所のようだ。
この樋管から五十鈴川の水が引かれる先が御塩浜である。
御塩浜では、伊勢神宮の祭典で使用される御塩(堅塩)のもとになる鹹水(塩分濃度を高めた塩水)を採取される。その作業は夏の土用を目処に執り行われる。今年の(夏の)土用は7月20日なので、梅雨が明ければ採鹹作業が開始されるのだろう。
御塩浜側から堤防道路を挟んで御塩樋管をパチリ。
しばらく堤防道路を歩いて御塩浜の南側へ移動すると
その全貌が望める。
御塩浜を後にすると、御塩浜で採取された鹹水を荒塩と呼ばれる状態に仕上げる御塩焼所がある御塩電神社を訪れた。
道路脇の鳥居をくぐって参道を進むと右手に見えるのは御塩殿。その左側に見えるのが御塩殿神社である。御塩殿は先ほど紹介した御塩焼所とは異なる役割を有する施設であり、御塩焼所で作られた荒塩を最終的な堅塩に仕上げるための施設である。(御塩づくりについては後述のリンクを参照)
御塩殿前の鳥居とくぐると
まずは御塩殿神社にお参り。
お参りを終えると御塩殿の前を通り過ぎ御塩殿神社の奥へと回り込む小道を進む。
左側が御塩焼所、右側は御塩汲入所。
御塩浜で樽に詰められた鹹水は御塩汲入所に運び込まれるとその中に埋められた瓶に移される。
その後、御塩焼所では御塩汲入所の鹹水が一昼夜から二昼夜かけて荒塩に仕上げられる。
【参考】 神宮の御塩づくりの流れ はこの記事にリンクあり
- 御塩焼固(御塩殿)2017年03月 2017年03月04日
今年の御塩作りについて想像しながら
御塩殿神社をあとにした。