2019年10月11日(金) わかっていても訪れた神社港・・・・ (車、徒歩)
伊勢神宮は自給自足を旨とし、さまざまなものが関連施設で作られる。
御稲は神宮神田で育てられ、御水は上御井神社で汲まれ、御塩は御塩浜で採取された鹹水が御塩殿神社にある御塩焼所で荒塩に、さらには御塩殿にて堅塩に焼き固められる。野菜や果物類は神宮御薗から、鰒は鳥羽市国崎にある鰒調製所にて身取鰒、玉貫鰒として調製される。また、神饌とは別に神御衣や土器までもが。土器は多気郡明和町蓑村にある土器調製所にて調整され、神御衣(和妙、荒妙)はそれぞれ神服織機殿神社および神麻続機殿神社の八尋殿(機殿)にて奉製される。
さらに今回の話題である干鯛も。干鯛は伊勢湾の向こう側、愛知県知多郡知多町大字篠島にある干鯛調整所にて作られる。
そして、例年であれば10月12日に太一御用船にて伊勢湾を渡り、こちら神社港から陸路で内宮へと運ばれる。
【参考】 こちらには、5年前の中止のリンク等もあり
- 太一御用船による篠島からの御幣鯛奉納(伊勢市神社港) 2018年10月12日
明日、10月12日には台風の到来が予測されていたので「中止」となることを頭では理解しつつもその確証を得るために身体が動いていた。
出勤前に神社港を訪れると閑散とした雰囲気で
船着き場へと続く堤防の開口部はすでに防潮扉で閉ざされていた。台風対策は万全となっていたのだった。
海の駅 神社へ向かうと
そこには予想通りに、おんべだい行事の中止を告げる掲示が貼り出されていた。
今年は見ることができなかった御幣鯛を運ぶ太一御用船。堤防に描かれたこちらの壁画を眺め、以前の姿を回想した。