2020年02月11日(祝) 撮影隊として同行した 御頭神事、今社(伊勢市宮町) (徒歩)
宵宮が斎行された昨夕に続き、本日は朝から今社(伊勢市宮町)を訪れた。
昨年は御頭神事の外廻り(巡舞)にて、氏子さんと御頭さんの記念写真の撮影を依頼されていたが、手術入院に至る病気のためにドタキャンしてしまった。しかし、今年はその病気が完治したため不安もなく御頭神事に参加し巡舞にも同行した。
2013年にも今社の巡舞に同行したことがあるが、あの時は個人的に追いかけただけのことだった。
【参考】
- 御頭舞 上廻り(今社の御頭神事) 2013年02月11日
- 御頭舞 下廻り(今社の御頭神事) 2013年02月11日
今回は個人的ではなく、氏子さんと御頭さんの記念写真の撮影を主目的とした撮影隊として参加することになった。そのため宵宮と同様、祭典にも参列して修祓を受け、玉串奉奠にも参加させていただいた。
記念写真の撮影が主な目的ではあったが、御頭神事の全記録が残せるように経過を把握できる撮影を心がけた。普段は人を撮ることがないのでプレッシャーを感じつつも、ZTVで放送されている番組「ランドスケープ(写真家 阪本博文さんの視線から描く写真と映像による紀行番組)」でシャッター音と共に阪本さんが撮影した写真がスライド表示されるシーンを想像しながら撮りまくった。
(2台のカメラとそれぞれ2個の予備バッテリーを準備して2,000枚は十分に撮影できる状態で臨んだが、結局は700枚強の撮影で終了となった。もっと撮ればよかったか?しかし初めてのことでバッテリー切れを避けるために控えめな撮影となっていたのは事実である。今回で状況を把握できたので次回はもっと余裕を持って撮りまくれそうだ。)
また、2013年の時点では中須町から神楽師を呼んでいたが、数年前から今社の氏子総代を中心に自前で神楽師を編成しているそうだ。今年は新人の2名を加えて3名の舞い手体制だった。
ここでは、氏子さんと御頭さんの記念写真を紹介することはできないため、巡舞の雰囲気を紹介するにとどめた。
【御頭神事 本祭の朝(今社)】
【御頭神事 本祭(今社)】
祓所にて修祓の後、拝殿にて祭典。
玉串奉奠の後、拝殿にて
【御頭神事 御頭舞い(今社)】
御頭舞いが奉納された。
【御頭神事 上廻り(今社)】
神前での御頭舞いを終えると外廻り(巡舞)に出る。午前は神社の西側に広がる氏子地域を巡る上廻り、午後からは東側を巡る下廻りとなる。
軽トラックの荷台には太鼓と共に御頭さんを載せて運ばれる。
さらに祈祷のために宮司も同乗する。
廻りではこのように御頭さんとともに巡って御頭舞いを舞った。
もっとも西側は宮川である。宮川では水鏡神事(水面に姿を映し乱れた髪を整えるためと言われる)なる特別は神事が行われる。桜の渡し跡付近から宮川橋へ進むと
橋の3分の1ほどの場所まで移動した。(護岸の工事のため川幅が狭くなり、水面が見える位置が川の中央へ寄っているためか)
橋の上から水面を覗き込む。(伊勢市史民俗編によると、かつては河原で斎行されていたそうだ。)
水鏡神事を終えると鉄橋脇の広場へ移動する。
集まった人々がしめ縄などに火を点けると御頭さんは切り祓いの舞を舞う。
その後も巡舞を続け、もちつき大会が開かれていた宮川町民会館にはたくさんの人が集まっていた。
ある高齢の男性がかつての水鏡神事の写真を見せてくれた。これはまさに宮川の河原で斎行された水鏡神事の写真だった。
さらに、こちらでは汁にはじまり搗きたてのきなこもち、ぜんざい、飲み物など多数の振る舞いを受けた。(ごちそうさまでした。)
宮川町民会館を後にすると近くにある若宮八幡宮へ。
その後も巡舞は続く・・・
突然の依頼も含めると30数ヶ所を巡って上廻りを終えると社務所にて昼食となった。
【御頭神事 下廻り(今社)】
昼休憩を終えると午後からの下廻りに出発。
セブンイレブンからスタートして、約30ヶ所を巡った。
舞って、噛んで、紙垂のおすそ分け。
神楽師は歩く、とにかく歩く。
時には御頭と共に。
カラオケスナックの店内にも・・・。
会社の事務所にも・・・。
そして巡舞の最後は「居酒屋 一月家」。
宮司による祭典(修祓、祝詞奏上)。
入口で待機していた御頭さんは子どもたちを噛んであげていた。
酔客に招かれて、野次られて優しく噛みまくった御頭さんは
こんな状態になっていた。ちょっとお疲れ?(お疲れ様でした。)
それは舞い手も同様だ。(お疲れ様でした。) われわれは一月家にて振る舞いを受けてから
神社へ戻った。
以上で外廻りが終了するとともに、御頭神事も終了となった。
皆様、お疲れ様でした。
ああ、楽しかった。