2020年08月29日(土) 和歌山別街道ウォーク最終回(多気郡多気町朝柄〜松阪市飯南町粥見) (車、徒歩)
粥見神社(松阪市飯南町粥見)前で和歌山街道から分かれる和歌山別街道は、国道368号に沿って桜峠を越えると多気郡多気町朝柄、古江、丹生を経由し最終的には野中へ至る。
先日、偶然にも古江で和歌山別街道を歩き、細切れながらも完歩できることを確認できたので今回はその最終回。温故橋(朝柄川)から朝柄川および国道368号とつかず離れずの関係を保ちながら桜峠を越えると、そこは多気町朝柄から松阪市飯南町粥見になる。しばらく国道368号を下ると櫛田川を桜橋で渡る。その後は国道から離れると古を垣間見ながら本日のゴールであり、和歌山別街道歩きのゴールである粥見神社へ。
【今まで歩いた記録】
野中〜丹生
街道歩き、和歌山別街道(多気郡多気町丹生〜同 野中)ほか 2019年10月20日
丹生〜古江
和歌山別街道ウォーク(多気郡多気町丹生〜古江) 2020年08月23日
古江〜朝柄(温故橋)
立梅用水立ち入り禁止のおかげで歩けた和歌山別街道 2020年08月14日
朝柄(温故橋)〜粥見神社
今回のウォーク。
多気郡多気町朝柄にある多気町勢和振興事務所の駐車場を出発すると
先日に偶然にも歩いたこの場所へ向かった。ここは朝柄川に架かる温故橋の南詰。
近くには古い親柱が並べられている。
ここからは朝柄川の右岸をさかのぼると川は左側へ移動しつかず離れずを繰り返す。
橋のたもとに建てられた石標を確認すると「左 朝柄ヲ経テ粥見村二至ル」「右 片野ヲ経テ大石村二至ル」と刻され、行きは左へ(直進)。さらにゴールである粥見からの帰路は和歌山街道経由で右側から戻ってくる予定だ。
キレイな朝柄川を眺めながら進むと
ほどなくこちらの橋にたどり着く。右手に見えるのは八柱神社・五箇谷神社である。
ここから先は以前に歩いたことがある。あれは八柱神社の御遷座奉祝祭の時だった。
【参考】
- 朝柄八柱神社の式年御遷座奉祝祭(多気郡多気町朝柄) 2017年03月25日
その時のことを思い出しがら・・・
ここが昌慶寺を遠望できる場所。(女性が歩いている左側付近で河原大祓が斎行された。懐かしい)
ここから国道368号との交差点までは初めて歩く。
ほどなく国道にたどり着くと横断した。
この風景は何度が目にしている。それは立梅用水を歩いているから。
国道から離れ旧道へ入ると、この先で
立梅用水は左方向へ進む。用水を覗くと水位がかなり低くなっていた。今年は役目を終えたのだろう。
立梅用水を背にするとここから先は初めて歩くルートだ。
ここは右方向へ
振り返ってパチリ。
橋の上から朝柄川の下流側を遠望。
さらに街道を進む。
右側へ折れれば
朝柄不動尊に至るようだが、片道1kmの距離なので今日は、直進した。
しばらく進むと
こちらで国道368号にたどり着き、
交差する。
振り返るとこんな感じ。
道なりに進むと右手にはトイレと炭焼き小屋が。
トイレを借りた後、国道へ合流する。
歩道の無いため、左手に巻いた白いタオルを振りながら坂道を進むと
途中で整備される前の国道跡へ。
ガードレールが残されかつての様子が伺える。今はセンターラインがあり快適は道となっているが以前が対向も微妙な・・・。しかし、本来の街道はどこだったのか?
国道へ戻るが
古い道路へ逸れることしきり。
車で走っているとじっくりは見れないこんな案内板を熟読してしまった。
民有林道だけど管理者は多気町、長さは500m。
こんなところも通学路とは。どこから通ってくるのだろう?
現在の国道を離れ左へ
右へ。
かつての国道沿いにはこんな道路標識が隠れていた。
この坂を上りきると
その先が桜峠。
峠を越えると松阪市と
多気町の境界となる。
左手に「つつじの丘 富士見ヶ丘」の案内板を確認すると後は下るのみ。
右手に見える流れは川と言うよりも整備された水路となっている。名前はあるのだろうか?
この流れともつかず離れず。
坂を下り切ると見慣れた風景にたどり着く。
歩いて初めて気づいたこちらの橋(ふとうはし)の手前を右方向へ入るとその先に
不動尊がまつられている。
国道へ戻ると
桜橋へ。
桜橋から櫛田川の下流側を眺めると立梅用水の初代井堰跡。
橋を渡りと視界が開ける。
国道368号はここで右方向へ曲がるが、旧道(和歌山別街道)は直進する。
道路標識を右手に見ながら
こちらへ。
ゴールはもう少し。
ただただ、黙々と歩く。
丸ポストに心惹かれながらも・・・
ついにゴールは目前に。
そして、11時17分にゴール。9時に出発したから約2時間20分、写真を撮りながらなのでこんなものか。
こちらの石標には「右 さんぐう、左まつさか 道」と刻されている。
粥見神社に和歌山別街道の完歩を報告して午前の部は終了となった。