2020年08月30日(日) 松原豊さんより届けられた写真冊子 Local public bath “Sento”
昼食を終える頃、バタバタ・・・と郵便配達のバイク音が聞こえた。「日曜日の配達は休みになったのでは?」と思いながらポストへ向かうとそこにはクリックポストが届いていた。
その中身は、松原豊さんより届けられた写真冊子 Local public bath “Sento” だった。
先日、松原さんから次のようなメッセージをいただいていた。
・・・ ペラペラな感じで表紙がつるつるです。銭湯の脱衣所に紐で引っかけてあるとよく似合いそうな感じです。到着したらぺらんぺらんたのしんでみてください。 ・・・
私は裏が透けるほどのペラペラ感を想像していたがそれほどではなかった。しかし、かなり薄い。風が通る場所で眺め始めると風がページをめくってくれるほどだ。たしかにペラペラ、パラパラ!
この冊子は
2020年7月に東京のTOTEM POLE PHOTO GALLERYで開催された 松原豊写真展2020 Local public bath “Sento” のために制作されたもので
【参考】
この写真展の巡回展であり御自身のギャラリーで開催される写真展にて発表する写真集の実験としての位置付けでもあるそうだ。
【参考】
2020三重展
開催期間 2020年10月25日〜27日/10月31日〜11月3日 13時〜18時
〒514-2113 三重県津市美里町三郷369番地
お問い合わせ muranokioku@gmail.com
風まかせではなく自分自身の手でページをめくりながら眺めるとそこには見慣れない銭湯の姿が多い。ある種の違和感を覚え、新鮮さを感じる。それは太陽の光にやさしく包まれた銭湯が写っているからだろう。
私が頻繁に銭湯を利用したのは学生時代。もう30年以上も前のことだ。夜にしか訪れていなかったからだろう薄暗い蛍光灯に照らされ不十分な光の中で湯気が立ち込める浴場のイメージが強いし、風呂桶などはこんなに整然と並んでいなかった。しかも人が多くざわついていた。
訪れる時間帯の違いで別物に見える? しかし、これも銭湯の一面で真実である。
これらの写真を眺めていると銭湯自身が芸術作品に見えてくる。生活文化的な価値に加え、芸術的価値をも主張しているようだ。
さらに、こちらのタイトルからは松原さんの視線の先にある海外が見えるようだ?
近々に発売される写真集、楽しみだ。 あと2ヶ月!