2021年02月06日(土) 松尾観音寺にまつられるお稲荷さん(伊勢市楠部町) (車、徒歩)
先日、ニュース情報番組Mieライブ(三重テレビ)を観ていると『心のふるさとを訪ねて』のテーマは「松尾観音寺と伊勢神宮の関わりについて」であった。
龍池山松尾観音寺は、約1300年前の奈良時代(712年)に当時の高僧、行基が伊勢神宮参拝の折にこの松尾山に創建されたと伝えられています。伊勢西国三十三所観音巡礼の三番札所として知られ、お伊勢参りと共に多くの人々が訪ねる由緒ある古巡礼で、江戸時代には人々が「もうひとつのお伊勢参り」として多く巡礼されたと伝えられています。
引用: 三重テレビ 番組表より
ここでは、コーナーを担当している千種清美さんより伊勢西国三十三所観音巡礼について説明があり 【参考】 伊勢西国三十三所観音巡礼
以前に河崎の和具屋さんで見せていただいた各種巡拝に関する記録に伊勢西国三十三所も掲載されていることを思い出していた。
【参考】
- 両宮摂社末社廻ほか神社仏閣が記された古文書@和具屋(伊勢市河崎) 2019年08月24日
「もうひとつのお伊勢参り」として江戸時代には人々が巡礼していたことは知らなかったので改めて伊勢西国三十三所を確認してみようと思った。
そう思った矢先、千種さんから「松尾観音寺にはお稲荷さんもまつられている」との言葉が。
私は???となってしまった。
これは確認せずにはいられない。そのため、
松尾観音寺のお稲荷さんを目指しての【キタヰ講】朝ぶらり にて松尾観音寺を訪れた。
本堂へは三密を避けるため正面からは入れなくなっていたため、その場でお参りを済ませると
急いでこちらの鳥居を進んだ。
その先にまつられているのは
松尾龍池社。
お参りを終えてから中を覗き込むが、お稲荷さんの様相は???
しかし、宇須大明神の提灯が掛けられていた。これが稲荷か?
狐はいないし、稲荷の文字を見つけることができなかった。
本当にお稲荷さんがまつられているのだろうか? しかし、千種さんが間違っているとは思えない。なんともスッキリしない状態で松尾観音寺を後にしたのだった。
スッキリしない状態では気持ちが悪いため、色々と調べていたところその正解は自分自身の記録にあったのだった。
【参考】 初午大祭(松尾観音) 2012年03月10日
この当時は松尾龍池社の前に次の説明板が立てられていたのだった。
この説明文は次の通り。
龍池社
宇須大明神(鎮守)
稲荷大明神■月次祭<毎月24日>
このお社は、三つの神をお祀りしております。
龍池社は、約600年前、寺が火災に罹った時、本堂裏の二ツ池から龍神様が現れ、御本尊様を救われたと言われている雄竜と、雌龍を龍神様としてお祀りしています。
宇須大明神は、寺の創建時、約1300年前より鎮守として祀られ、古くから首から上の病、特にぜんそく、気管支病、眼病にご利益があるとされています。
稲荷大明神は、お稲荷様をお祀りしており大寒を迎えると狐の好物であるあげを持った寒参りの人々が多く訪れます。
当時はお稲荷さんには興味を示していなかったので、気にせずにやり過ごしてしまったようだ。
松尾観音寺では松尾龍池社にて稲荷大明神がまつられている。
次は、どのような経緯でお稲荷さんがまつられるようになったのか、それを知りたくなった。