2021年02月14日(日) 新型コロナ禍のために御頭神事が中止された高向大社(伊勢市御薗町高向) (徒歩)
稲荷参り【キタヰ講】は続く(御薗町編)では予定したお稲荷さんへのお参りを終えたので、遠回りして帰ることに。
その目的は、昨日(2月13日)に斎行される予定であった御頭神事が中止された高向大社を訪れるため。この新型コロナ禍のなかで実施するか、中止するかの選択はいずれでも苦渋の選択となる。
とある新聞には
太平洋戦争中も続いた高向大社の御頭神事だが、実施か中止かの話し合いで「万が一感染者が出ると来年以降やりにくくなる。伝統を守るために今回は涙をのもう」との意見が出され、中止の英断がくだされた
とのような内容が記されていた。
例年、高向大社の御頭神事では、神社での祭典と七越こし舞奉納が終わると高向区内を巡るが、その前に近くのコドノ社にお参りする。
【参考】
- 御頭神事(高向大社)- 小殿社拝礼ほか(2015) 2015年02月14日
【コドノ社】
まずは、そのコドノ社を訪れると
新しい忌竹に新しいしめ縄が張られ、
鳥居にも・・・
コドノ社を後にすると高向大社へ。
【高向大社】
高向大社の鳥居にも新しいしめ縄が張られていた。
鳥居の脇に立てられている
祭典看板を確認すると御頭神事の日、13日は例大祭である。
また、看板の下にはこちらのお知らせが貼られていた。
お知らせ
令和三年2月13日の「御頭神事」は、
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い
中止となりました。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
高向区
高向大社々務所
鳥居をくぐり参道を進むと
手水舎の先では大しめ縄が張り替えられていた。
去る1月3日に訪れた際には、新年にもかかわらず次のように切れたままの状態だった。
2021年01月03日時点
【参考】 昨日に続き箱根駅伝のTV観戦後にご近所散策、今日は最初から神社巡り 2021年01月03日
はやり、高向区では御頭神事の日が真のお正月なのだろう。
ようやく新しい一年が始まった。
続いて拝殿の前に設置されている絵馬掛を眺めると
以前に拝観した御頭神事を回想していた。
【参考】
- 御頭神事(高向大社)- 七起こし舞奉納(2015) 2015年02月14日
お参りを終えると御頭神事では夜の舞台となる公会所付近へ向かった。
その途中でも、民家の入口に張られたしめ縄を確認。
こちらも新しそうだ。
ほどなく到着したのがこちら。公会所の隣にある広場であり、神事の際には積木(ツムギ)祭場となる。ここでは祷屋の玄関先で高向大社の御分霊をまつっていたオワケと称される簡易的な囲いが焚き上げられる。(※祷屋、オワケについては次のリンクを参照)
【参考】
- 高向大社 オワケ祭ほか(伊勢市御薗町高向) 2017年12月03日
その様子も回想しながら・・・
この付近に佇んでいると御頭を頭上に掲げ「まいてや、まいてや・・」と連呼される光景が蘇る。
【参考】
- 高向御頭神事 祷屋宅・会所・打祭り・切り祓い(伊勢市御薗町高向) 2019年02月09日
最後に訪れたのが切祓祭場である。
私のなかでは、今年も高向大社の御頭神事が斎行されていた。