2021年07月22日(木) 御塩道ウォーク 2021 (徒歩)
本日、二見まで歩いてきた目的はこちら、御塩道を歩くためだった。
ここ数年は毎年歩いているので、見飽きた方もいるだろう。
伊勢神宮の御塩づくりについては、過去の記事を。
伊勢神宮の祭典において神饌としてお供えされるとともに修祓の際にも使用される御塩(堅塩)は御塩殿神社にある施設と奉製されるとこちらから外宮まで護送される。そのルートが御塩道であり、かつては人力で現在は軽トラックで運ばれる。
【御塩づくりについて】
- 御塩焼固(御塩殿)2017年03月 2017年03月04日
【堅塩(御塩)の護送について】
- 御塩護送と御塩殿での御塩焼固(御塩殿神社) 2016年10月08日
この道のことを知ってからは、このシーズンには歩かずにはいられなくなっている。
詳細を知ろうと資料を探しているが、なかでも現状としては
書籍: 伊勢の海と神宮 ー 二見ヶ浦の神々 ー 中西正幸編 図書刊行会
に神宮徴古館学芸員だった 井上和子さんが執筆している「御塩道とその周辺」
が有力は情報源である。この文中で指摘されている古地図・古文書とはどのようなものだろうか?その先へ進んでみたいものだ。
また、御塩は内宮へも護送されていたとされ、古市には塩屋道と呼ばれる場所があるようだが、内宮への護送ルートについては全く情報を得ていない。
※ 各種情報をご存知の方はご教授をお願いします。
やっと梅雨が開け、晴天となったので、今年もひとり御塩道ウォークを実施した。
例年通り、マップやルートについては過去の記録(本記録の最後尾に一覧)に譲ることとする。
御塩殿神社にて
お参りを済ませると
いつものように二見浦海岸を眺めてから
御塩殿神社を後にした。
御塩道の案内板を確認しながらの御塩道ウォーク 2021 が始まった。
御塩殿神社を背にし
最初のポイントはこちら。右折
生け垣の下には、この案内板が固定されている。
道なりに進むと右手に火の見櫓が見えてくるので、ここを左折。
民家のブロック塀には、案内板がしっかりと固定されている。
道なりに進み、田んぼの中の十字路を右折すると車道を横断歩道で渡って、さらに先へ。
新聞店がある丁字路を左へ折れれば、こちらへ。
ここが国道42号の荘1交差点。交差点を渡って道なりに進むと
止まれの標識に注意しながら・・・ この交差点の先にある交差点の止まれが要注意。
突き当りの丁字路は右へ。(末尾のリンク 2021年02月11日の記録にあるように、こちらの案内板は姿を消している。)
神宮御園の石標を右に見ながら進むと
右側、民家の庭先にこちらの案内板が掛けられている。
ここで、二見神社(姫宮稲荷神社)に寄り道し
お参り。
御塩道へ戻ると溝口地区学習等供用施設付近の案内板も健在だった。
汐合橋で五十鈴川を渡ると
歩道が無い区間で特に注意しながら・・・
国道42号へ合流すると左へ。
前方に見える通町ICで、国道23号の高架をくぐると
左方向に朱塗りの鳥居が望める。
【参考】
- あれに見えるは朱の鳥居(通町ICにて) 2021年03月06日
扁額には[丸珠稲荷大明神]とある。
ここは御木本製薬株式会社の敷地にあるから、「真珠」から「丸珠」なのか?
お参りしたいし、由緒を知りたいが、不法侵入になるといけないので、今回は断念。
シンフォニアテクノロジー鳥羽工場の敷地へ移転された豊栄稲荷神社や、内田造船の敷地にまつられ稲荷社、さらには個人宅の敷地に建つ立派な稲荷社など、お参りしたくてもなかなかできないところも多い。
【参考】
- 豊栄稲荷神社が移転遷座された賀多神社(鳥羽市鳥羽) 2017年07月29日
- 昨夜には稲荷講の寒参り、坂社・今社・須原大社・月夜見宮にて 2020年01月19日
ふじなみ歯科の裏へ進むと
かつて神都線が走っていた道を進む。二見街道へ合流すると
この先で二見街道とは別れ、右側の路地へと進む。
幅の狭い道を道なりに進むと
橘神社にたどり着く。
ここには、先日に紹介した。唐櫃受台が設置されていた。
【参考】
- <御塩道 唐櫃受台]が設置されていた橘神社(伊勢市黒瀬町) 2021年07月15日
橘神社を小休止の後、二軒茶屋餅を背にすると
こちらへ進むが、麦酒蔵の建物の角には
こちらの案内板が掲げられている。
さらに、近くにある角屋醤油・味噌溜製造所の
壁面にも。
先へ進み、この付近からルートは不明確な点がある(旧神田村の村内へ入る、入らない)が、ここは右へ、突き当りを左へ、さらに右へで
伊勢工業高校の北側へと通じる道を進む。
校門を過ぎ、神久交差点の先で
楠木商店の角を左へ。
道なりに進むと
こちら、宇治道慈悲地蔵の前で左へ進む。
旭湯と今はもう居ないお稲荷さんの間を進むと
清浄坊橋で勢田川を渡る。
渡り終えてから振り返ってのパチリ。
その先は道なりに・・・
株式会社かねやすの前に
案内板を確認したところ、昨年はここにあった案内板が姿を消していた。柱の一部だけ色が異なるのは案内板が長年掛けられていたことを物語っている。ところで、案内板はいずこへ?
吹上町踏切でJR参宮線を渡ると右方向へ
ここを道なりに進むと、吹上交差点の先
こちらを左方向へ。外宮は間近だ。
ここは外宮参道の間近。右側に進むと小さな橋が架かっている。これが「せせらぎ橋」かと確信を持てず直進してしまう。
ここで、外宮参道へ出ると振り返ってのパチリ。
外宮前の交差点を進めば、もう外宮だ。
気になる車両が止まっていたので、パチリ。
また、気になる祭典看板も。(ワクチンを打つまではお参りできないな。)
そんなことを考えながらたどり着いたのが、こちら。関係者以外は近づけなくなってしまった御塩橋。今でも御塩護送にはこの橋が使われる。
【参考】
- 御塩護送は御塩橋を渡って外宮へ 2020年03月07日
【参考】 御塩道ウォークの記録
- 姿を消した案内札「ここは御塩みち」の代りは電柱番号板[山田原幹36] 2021年02月11日
- 御塩道ウォーク 2020 2020年08月01日
- 御塩道ウォーク 2019 2019年06月02日
- ここが御塩道の「せせらぎ橋」? 2018年07月15日
- 御塩道ウォーク 2018 2018年05月27日
- 今年は早々に御塩道ウォーク2017 2017年06月17日
- 御塩道ウォーク2016 2016年07月18日
- 第16回 御塩道を歩く(外宮にぎわい会議 主催)、二軒茶屋餅〜外宮 2015年07月26日
- 御塩道ウォーク 2015年07月18日
- 『御塩みち マップ 絵地図』を片手に、御塩道 2014年07月20日
- 御塩道その1/2(御塩殿から汐合橋へ) 2010年10月31日
- 御塩道その2/2(汐合橋から外宮斎館へ) 2010年10月31日