2021年12月26日(日) 横浜ゴム三重工場付近で見つけた木製電柱が伝える歴史 (徒歩)
朝のぶらりで横浜ゴム三重工場付近を通った際、こちらの木製電柱を見かけた。
通常の電柱ではないのだろうか。視線の高さには[横浜ゴム三重工場3]の番号板が掲示されている。
木製の電柱は、コンクリート電柱の「足場ボルト」とは異なり、「足場釘」が打たれている。確認しようとオミアゲしたところ
予想しなかった金属板を見つけた。
そこには、陰刻された
東洋紡績 昭和 年 月建設
の文字。
年と月は明示されていない。消えてしまったのだろうか?
ここは、横浜ゴム三重工場の入口付近である。
御薗村誌によると次の通り。
伊勢紡織株式会社が御薗村に進出すると、大正10年(1921)3月にこの場所に操業を開始した。しかし、2年後には東洋紡績株式会社に吸収、合併され、宮川工場として稼働し始めた。
その後、昭和18年(1943)には横浜護謨製造株式会社が、東洋紡績株式会社宮川工場を買収し自動車タイヤ等を製造し始め、昭和38年(1963)9月に横浜ゴム株式会社と改称された。
木製電柱は、東洋紡績の存在を、今に伝えている。
貴重な歴史遺産である。