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御塩殿神社で知った京呂組と折置組(千木・鰹木以外、内宮と外宮の相異)

2018年07月03日(火) 御塩殿神社で知った京呂組と折置組(千木・鰹木以外、内宮と外宮の相異) (車、徒歩)

そろそろ夕闇が迫ろうとする頃、仮殿が建てられたばかりの御塩殿神社(皇大神宮 所管社)を訪れた。いつもなら誰もいないので独占状態のはずが、今日はひとりの男性が先行されていた。どうやら仮殿が建てられる情報を得ていたそうで、仕事を終えて駆けつけてきたそうだ。

摂社・末社の御遷座や仮殿について話していたところ、この仮殿を見てこれは内宮のタイプだと言われた。(私は、千木も鰹木も無いのになぜに分かるのだろう?と・・・)

仮殿が建てられていた御塩殿神社(皇大神宮 所管社)

仮殿が建てられていた御塩殿神社(皇大神宮 所管社)

 

するとその男性の口から次の言葉が発せられた。「これは京呂組だから内宮だ。」「外宮は折置組。」

どうも梁と桁を重ねる順番が異なるようだった。その後「神宮のホームページに載っている」と教えていただいた。

 

内宮と外宮を区別するのは千木と鰹木だと思っていた私は新鮮な衝撃を受けた。私は「勉強になります。ありがとうございました。」の言葉しか出なかった。

 

帰宅後に神宮のホームページを調べてみると明確に示されていた。

【参考】

 

このホームページで勉強してから自ら撮影した写真で検証したのがこちら。

まず皇大神宮(内宮)の摂社である江神社は、「桁の上に梁がある」京呂組、

京呂組の構造(内宮タイプ):江神社(皇大神宮 摂社)

京呂組の構造(内宮タイプ):江神社(皇大神宮 摂社)

 

次に豊受大神宮(外宮)の摂社である河原神社は「梁の上に桁がある」折置組である。

折置組の構造(外宮タイプ):河原神社(豊受大神宮 摂社)

折置組の構造(外宮タイプ):河原神社(豊受大神宮 摂社)

 

このように千木や鰹木だけでなく玉垣の上から望める妻の部分に見える梁と桁との上下関係でも内宮タイプか外宮タイプかを判別できるのだった。神宮のホームページに掲載されていたにもかかわらず知らなかった私・・・

なお、玉垣で囲われているために通常は望めないが、四間樌(よまぬき)と呼ばれる部位の上下関係でも判断できるそうだ。どこまでも奥が深い。

 

Comments

  1. こんばんは。先日御塩殿神社でお会いした者です。
    昨日もコメントさせていただきましたが、キャプチャコードの入力を失敗したのか、
    うまく送信されなかったようなので、同じ話を送らせていただきます。
    当日はその後、友人から各神社の仮殿の写真を送ってもらい、
    仮殿にも外宮仕様内宮仕様があるのか検証してみましたが、
    河原神社の仮殿も河原淵神社の仮殿も桁が下の京呂組であり、
    さすがに仮殿までは、作り分けはしていないことが分かりました。
    また、記事に書かれていた違和感についてですが、
    蚊野神社に建てられていた仮殿が、違和感の印象そのままであり、
    柱や梁、桁、御扉に古材が使用されています。
    また川原神社の仮殿は、御垣が高いのか、殿舎の背が低いのか、
    御垣の高さと殿舎の高さの関係は明らかに今回の御塩殿神社の仮殿とは
    違っています。
    従いまして、今回御塩殿神社に建てられた仮殿は、蚊野神社に建てられていた仮殿を
    持ってきたものと思って間違いないと思います。
    なお、御塩殿神社の仮殿の四間樌の上下の関係を見てみましたところ、ちゃんと京呂組の位置関係でした。

    1. 里田和也様
      こんばんは、昨日はありがとうございました。
      本コメントへはスパム投稿が多く承認方式にしているため反映が遅れ失礼しました。
      まずはお詫びが有ります。昨日私は「御塩殿神社は大修繕」と説明しましたが「御造替」の間違いでした。この場を借りて訂正しお詫びします。

      また、仮殿について詳細に調べていただきありがとうございます。
      蚊野神社の仮殿も目にしたはずですが全く記憶にありませんでした。写真を見直します。

      最後になりましたが、さまざまにご教授いただきありがとうございます。
      今後ともよろしくお願いします。
      では、また、

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