2019年01月02日(水) 一部が修繕されていた玉垣猿頭門、志宝屋神社(豊受大神宮 末社) (徒歩)
お伊勢さん125社ほか巡拝にて訪れたのは、伊勢市大湊町に鎮座する志宝屋神社(豊受大神宮 末社)。
殿舎を眺めると何かが異なる。その違和感の正体は
玉垣御門の屋根にあった。
屋根のこの部材が新しく取り替えられていたのだった。左も
右も。
さらには背面も。
志宝屋神社は、第61回神宮式年遷宮にて御造替による御遷座が1999年03月26日に執り行われている。第62回神宮式年遷宮での御遷座はまだであり、殿舎はかなり傷んだ状態にあった。
【参考】
前回に志宝屋神社を訪れたのは2018年08月26日で、その時の様子はこんな感じだった。
【参考】 「勢州大湊古記」に触発されて歩いた大湊(伊勢市大湊町) 2018年08月26日
その時点では修繕前の状態だったので、それ以降に台風の被害にでもあったのだろうか?
大修繕を待たずに修繕されたのだから、余程の状況だったのだろう。
門や垣の不思議について。
今回の記事の中の、門のひさしの上で新しくなった部材を、建築学的には「猿頭(さるがしら)」と言いますが、門自体を「猿頭門」と呼ぶ用例はなかなか見当たりません。神職や宮大工に聞いても「御門」という言い方はしますが、「猿頭門」と呼ぶ人はいませんでした。勉強のため、「猿頭門」という用例は何で見られるのかご教授いただければ幸いです。さてこの猿頭、今回の記事のものは先端が丸まっています。ほとんどの摂社末社所管社はこのタイプですが、外宮内宮内にあるお社の御門の猿頭の端末は、スパっと切り落とされた5角形の平面です。伊雑宮、滝原宮と、饗土橋姫神社もスッパリカットの5角形タイプです。このすっぱりカットを適用している基準がよくわかりません。なかなかそれらしい記事にも行き当たりません。現在最大の課題の一つです。(続きがあります)
里田和也さん
あけましておめでとうございます。
さまざまに詳細な情報をご教授いただきありがとうございます。
2件のコメントについてはご指示の通り非公開としておきました。
▷ 「猿頭門」という用例は何で見られるのかご教授いただければ幸いです。
「猿頭門」の名称については、神宮要綱に「殿舎 玉垣御門 猿頭門、扉付」との記述があります。この用語を参考にしました。
今後ともご教授のほどよろしくお願いします。